2023年7月19日水曜日

開校100年の年の1学期も大詰め

 開校100周年目の1学期も「押し迫って」「押し詰まって」来た。「押し迫る」も「押し詰まる」も、ある事や時期が「近づいて来た状態」「間近になった感じ」を言うが、前者より後者のほうが「より差し迫った状態」「余裕のない感じ」を指している。だからNHKのアナウンサーは「暮れも押し迫る」は暮れに近くなる頃に使い、「暮れも押し詰まる」は暮れの中でも、12月末頃に使うと聞いた。「凄いね!」さすが喋りのプロだと思う。さすれば今日の私は明日の終業式の前日だから「1学期も押し詰まってきた」と使わねばならない。このような「こだわり」は私の真骨頂で、「ピタッ」と決まった言葉にこそ魂は宿ると信じているから、選択する言葉にも神経を使う。言霊の国、日本に生まれて本当に良かった。英語など表音文字で言葉は単なる「ツール」であり、日本語の方が何倍も味わいがあって素晴らしい。

 明日の終業式は通常通りに実施するが先の100周年記念行事から「夢の軌跡・・・浪速ヒューマンヒストリー」の動画を上映する。これで今回の奉祝祭で作成した動画4本が全て生徒に見せることが出来た。勿論ホームページには既にアップしているがこのような式典の時に理事長の解説付きで同時に全校生徒や教職員が観ることは十分に意味あると思い実施してきた。来年になれば101年目であり最早意義は薄れると思っているからだ。そして現在奉祝祭、式典、祝賀会の3部を通し「記録映画」を編集しており、これが完成すれば全てが終わることになる。生憎出席が能わなかった人々にこのDVDを送って差し上げたいと思う。この記録映画は私自身も編集に入っており、素晴らしいものになることは疑いの余地は無い。

 明日の終業式において部活動における特別表彰として春の選抜大会で全国優勝を成し遂げた空手道部の生徒に理事長の名前入りの道着をプレゼントする。この道着を着て夏のインターハイで全国制覇をしてくれれば言うことは無い。そして語学研修でカナダ、アメリカ、に留学する3人の生徒に激励金を手渡さねばならない。引き続いて5人の生徒も来年1月から出発するが、本校では今や海外留学が普通の光景になってきた。極めて嬉しいことだ。

14時10分から硬式野球部が夏の大会第1戦目を迎え、私は住之江球場に急いだ。相手校は公立の合同チームである。過日、遠山監督が私に「T-シャツ」をくれ、それに保護者会からは名前入りのタオルだ。「獅子奮迅 浪速」と織られていた。獅子奮迅とは「獅子」は、ライオンのことで、「奮迅」は、獲物を狙って奮い立ち、激しくすばやく動き回るさまのことを言うが、獅子奮迅の言葉には後に続いて「働き」が来なければならない。今日は相手チームが府立の合同チームであったが、本校の選手はピッチャーも良く投げ、バッターも良く打った、13対1の5回コールド勝ちを収めたのである。全員が獅子奮迅の働きをしてくれたのである。これで明日の終業式は気持ちよく迎えられる。