2023年7月5日水曜日

本日は2023年夏季賞与・一時金の支給日

 今日7月5日は本校の「夏季賞与一時金の支給日」であった。今回は通常の支給額に加算して先の開校100周年事業で特別に評価に値する仕事をしてくれた教職員については「理事長加算」を行った。昨日の拡大管理職会議でこの点を明らかにして情報の共有を図るのが重要である。少なくとも「事ある毎に」管理職や管理補佐職には「同じテーブルで」理事長の存念を話しておくことは私のやり方であり、何時もそのようにしている。今日一日で本学院の口座から軽く1億円を超える金額が出て行ったが、これは私の喜びであり楽しみでもある。使う言葉は悪いかも知れないが、ここは私立学校なので公務員ではなく先生も事務員もいわば「従業員」である。それも売り上げ規模から言えば、中小企業かも知れない。でも経営者としてちゃんと夏季、冬季の賞与が出せるのは「甲斐性」であり、出せないようでは経営者たり得ないと思う。 


着任当時は手元預貯金にその資金が無く、銀行から短期借り入れをして凌いだこともあっただけに現在の財務状況に感慨を覚える。当時は名誉理事長の寺井先生がお元気で理事長職務代理の南坊城先生と「3人一組」で年上の先輩に失礼ながら「だんご3兄弟」と言われ、串のように常に私の後ろに居て学校改革の支援をして頂いた。このお二人によって私はこの学校に招聘された。大阪を代表するお宮である大阪天満宮の当時の宮司であった寺井さんには緊急融資の為、金融機関を紹介してもらった事もあった。今回の夏季賞与においてはこの二人の方と理事会から私にも「100周年を見事にやった!」とお褒めの特別賞与が支給され、私は有難く頂戴することにした。初めてである。平成28年の3月、学院神社が竣工した時のこの「神社の灯篭」は3人が個人で寄贈したものであるが、彫られたお名前を見るたびに8年前の昔を思い出し、浪速で仕事をさせて頂いた御礼を申し上げている。 


公立の教育公務員との比較だが大阪府は一般行政部門で管理職を除いた数値は平均年齢が39.8歳で¥785585であると新聞から読み取れる。大阪市は40.8歳で¥778458円であるから、本校の教員でこの世代の平均年齢を出すと丁度同じ年齢で39.8歳となり、「9.2%ほど高いレベル」であったから私としては「私立の教員として誇り」を持って頂けると思う。基本的には「セイムワーク、セイムペイ(同じ仕事には同じ給料)」であるのが理想形かも知れない。学校の教員と言う全く同じような仕事なのだから、給料もそうあるべきだと言うご意見に真正面に反論は出来ないが、実際はそのようになっていないのが現状である。 

今、多額の税金が投入されている私立学校故に公立学校の先生と大きな違いがあるのも些か議論がある処であるが、やはり私立は公立学校の不沈空母みたいな安定性を考えれば大きなハンディはあるから教員採用と維持に大きなコストもかかっていると理解して欲しいと思う。私立の拠って立つ処は「一に教員、二に教員、三四が無くて五に教員」だと思う。素晴らしい教員を「揃えている、育てている私立はやはり強い」のである。私は公立の高等学校校長を4年経験しているが、元々の資質は公立の教員の高さは認めても良いが、その後の成長、志、姿勢等々総合的に勘案すれば私立の教員は公立の教員には決して負けていなと確信して言える。だから常に公立学校の先生との処遇比較には私は敏感なのである。