2023年7月7日金曜日

中学生にゴルフを教わる

 今日は7月7日、「七夕」」の日です。これを「しちせき」とも読む人は相当の知識人だと思う。古くから行われている日本の「お祭り行事」で、一年間の重要な節句をあらわす五節句の一つであり、この夜に、「願いごと」を書いた色とりどりの短冊や飾りを笹の葉につるし、星にお祈りをする習慣と食事が今も残っており私はこの文化、雰囲気が好きだ。七夕の日の行事食は索餅と素麺があるが他に定番物として「ちらし寿司」がある。何故そうなったかは知らない。健康祈願や無病息災だけでなく、「天の川に見立てた」「織姫にあやかり、素麺を糸に見立てた」など、素麺を食べるようになったとの由来はいくつか説があると言う。私の今晩の夕食はソーメンとちらし寿司とし、学校の発展を祈願したいと思う。 

学校は今日で高校、中学とも1学期の期末試験が終わり、後は20日の終業式に向けて一挙に進み、学校は解放感に溢れ、生徒達は夏休みを楽しみにする。しかしやはり学校とは結びついており、特別講習や学習合宿、それに部活動が一斉に花開く。公式戦も目白押しで生徒のみならず部活の顧問教員も走り回って部員の面倒を見る。私はこのような光景を見ると心が豊かになってくるのだ。試験が終わった後の生徒や教員の顔は普段とは全く違った様相で学校と言うのは少しの山と少しの谷みたいな、そうサイン、コサインカーブが緩やかに動いているのが良い。勉強、勉強ばっかりだったら本当に生徒も教員も可哀そうに思えるようになって来たのはあながち、私が歳を取ったからではなくて教育に携わる者として成長した証しかも知れない。 

それにしても「浪速中学校の部活動の成績」が凄いことになっている。まず「空手道部」そして「弓道部」が今年も「全国中学校競技大会」、通称「全中」に大阪代表で出場する。地区大会などではなくて全国大会である。空手道部などは過去全中で全国制覇8連覇し、又昨年から続けている。今年勝って通算10回目の全国制覇となるか?「弓道部」も全中の常連校で今年も8月、東京の明治神宮大会に男子団体、男女の個人戦に大阪代表として出場する。以上は常連出場だから問題は無いが、今年は「中学テニス部」が何と男子ダブルス、女子ダブルスに香川県で行われる第50回全国中学生テニス選手権大会への出場が決定した。今はまだ層が厚くないがその内、団体戦での全国制覇も視野にありますと今朝ほど監督の先生がまなじりを上げて言ってくれた。 


空手道部、弓道部、テニス部は卓越した能力を有した顧問の指導者がおり、尚且つ他校ではない練習場を有しており、順調に成績を伸ばしてくれているのが嬉しい。何と言っても「運動部は指導者と練習場所」だ。それも超豪華が良い。今回驚愕したのは何と「ゴルフ部」から全中への出場者が出たことである。「初めての快挙」である。「令和5年度関西中学校ゴルフ選手権大会」は京都のグランベール京都ゴルフ倶楽部での二日制の競技会であったが、浪速中学のM君は初日73と出遅れたが二日目に33,35の68を出し、第3位で全国大会出場を決めた。私はその生徒を部屋に呼んで声をかけて激励した。良い顔をしていた。彼の弟も本校に通学しており、ご両親ともアマチュアゴルファーで、シングルの腕前と聞いた。所属クラブは天野山と聞いて私は驚いた。私も天野山であるが恥ずかしい公式ハンディだからである。 




彼の実家は超裕福な家で、高校進学はアメリアの高校を視野に入れており、その気概が素晴らしい。私は「是非行くように」と激励した。プロゴルファーになる目的なら絶対にアメリカが良い。浪中からアメリアの高校への進学が出る可能性が高い。「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」という言葉がある。意味はご存知のように、背負った子どもに浅瀬を教えてもらいながら川を渡るが直意で、自分より年少の未熟な者に教えられることのたとえである。私は彼にフォームを見て貰った。「綺麗なフォーム」ですと誉めて貰ったが、言葉のやり取り、礼節等何でも一流になれそうな可能性を有した人間は立派である。それにしても中学3年生でラウンド68で回ってくるなど私には信じられない。