2023年7月4日火曜日

同窓会組織の改編

 昨日から高校は「期末試験」が始まっている。中学は本日からでいずれも7日までだ。中間に比べ期末は一日長い。学校は極めて平穏で順調に進んでおり、1学期はもうすぐ終わる。今から10数年ほど前には日本の高校で大学みたいに「前期、後期の2学期制」がかまびすく議論されたが今やそのような声は一向に聴かない。四季に富む日本は季節の移ろいで学校も進んでいく3学期制が向いている。昨日、新中学校棟の建設場所の「縄張り、地割」が終わったというので視察した。丁度良いバランスでNS館に連結された地上6階建ての建物はきっと素晴らしいものになることを確信した。校舎の玄関入口付近に立ち、エレベーターの位置などを見ると嬉しくなってきた。楽しみである。 


午後のかかりに同窓会の役員が来校して「寄付金」を頂戴した。金額は第1回分として2000万円である。これとは別に複数の個人から既に寄付金は頂いており、今回の組織としての寄付金は有難いことであった。しかし正直言って100年の歴史を有する同窓会組織からの新中学校棟の建設資金の援助としては少ない。少な過ぎる。4万人近い卒業生を有する伝統ある本校の同窓会がこれでは残念である。要因は同窓生からの寄付金が集まらないからだ。これは偏に私の力不足であるが、100年の間幾多の困難に見舞われ、艱難辛苦を経た学校ゆえに「母校としての求心力が不足」していた。現在の本校の隆盛などは想像も出来なったことで、浪速の卒業生だということを隠してきたというOBも居た。加えて元来日本の学校には母校への寄付の文化は余り無い。「皆さん、母校へ寄付するというお気持ちをお持ちですか?」このことは予てから考えていたことで、100周年を無事にそして見事に終えたタイミングでもあり、次の100年を目指して私は本格的に「同窓会組織の改編」に手を付けることにした。 




私は推進組織を設定する為に、資料を用意し、13時から関係者を集め、打ち合わせを持って「意思結集」を図った。その時に用意した私の文章の一部は以下のようなものである。

1. 趣旨 

令和5年4月30日、開校100周年を迎え、奉祝祭、記念式典、祝賀会と一連の行事が全て順調に挙行出来、「浪速改革の成果」を内外に発信することが出来た。この機を捉え、次の100年に向かって同窓会組織を「幅広い校友会的」なものに改編し、共学校としての現在の形を出しながら、「若い世代が集う求心力ある組織に再編成」する。浪速高等学校卒業生が社会活動の中で「浪速が母校であるという誇り高い意識」を有し、「OBOGの絆」をより強固にする為に次の行動計画を定め推進することと致したい。既に押見同窓会長から基本的に賛同を頂いている案件であり、今後具体的に動くことと致したい。(以下は略) 

とにかく同窓会と言う名を改め(学)浪速学院「浪速校友会」、別称として「浪速校友会 夢の会」「浪速神恩の会」等々名称は公募して決定するのも一案だと述べた。事業計画として新中学棟の竣功は2025年3月末であり、その後現在南海辰村建設さんに貸与している土地に「浪速校友会館」の建設を着手するか、現在の「至誠寮」を一部改築して校友会館にするのも一案だと述べた。寄付金等をお願いする為の「雰囲気の醸成」を目的として卒業生へ発信する。重要な事は若い卒業生への情報発信である。その為にコロナで中止していた「二十歳の集い」は再開し、従来以上に大切な「学校・同窓会一体の行事」として捉え、金額的には安い会費制とし、学校法人が一部財政的支援を行うことも表明した。