どうも今年は波乱に満ちた年になるかも知れない。その予兆が年末、年初から続いている。元旦から能登半島大地震、次いで日航機の衝突事故があった。株価は年初以来、バブル後の33年振りに最高値を今日も出している。又著名な方の亡くなる報道が多い。今朝は「田久保忠衛」先生が93歳で旅立たれたとの記事があった。「国民の憲法」を起草され、安全保障に関して卓越した見識をお持ちの外交評論家であるこの知識人、論客を私は大いに尊敬しており、少なからず考え方に影響を受けた。又歌手の「八代亜紀」さんも逝かれた。73歳、早過ぎる。芸能人で「ロス」という感情を持ったのは今までのところ、故美空ひばりさんと八代さんだ。もうあのハスキーなドスの効いた八代演歌の生歌を聴けないと思うと寂しい限りである。
昨日は「大阪私学新春互例会」が市内のホテルであり4年ぶりに飲食を伴う会合であった。大阪の私学関係者総出でこれに府会、市会の先生方も多く参加されていた。昨年4月30日の開校100周年記念式典に多くの大学関係者、理事長、校長先生に来て頂いたこともあり、私も参加してそのお礼と新年のご挨拶を申し上げた。このような会合では皆さん、必ずと言って良い位、「浪速学院の勢い」について言及される。それだけに私は帯同した常務理事と中高の校長と共に「辞を低くして」会場を回りお礼を申し上げた。皆さん、「今年も多くの受験生が先生の所に行くのでしょうね!」と言われるのだが、敢えて申し上げたのは「もう余裕教室がありませんから」と微笑む程度しか返答の仕方が分からなかった。結果として集まったには違いないが首に縄を付けて引っ張って来たわけではない。受験生が自ら決めて本校を選んでくれただけの話であるから、内心少しだけ、複雑でもある。
背景は容易に推察可能だ。間違いなく府の推し進めた「高校授業料完全無償化」が「無償なら私立に行こうか!」の機運を生み出した。そして「行くなら施設が美麗で完備され、面倒見の良いとの評判の浪速へ!」となり、専願数も併願数も際立って伸長したのである。取り敢えず私が決めることは準備した「教室の不足対策」であり、幹部管理職を呼び入れ、議論し決定した。大きな余裕ある校舎を作っておいてつくづくと良かったと思う。問題なく22クラスまで収容可能となるように対応するし出来る。昨年が900人の入学者で21クラスであったが今年度は22クラスまで対応する。4月期首の総生徒数は間違いなく3000人を軽く超えるだろう。またまた府内の他の私立高校の方々に色々と言われるだろうことを覚悟した。浪速を選択してくれた受験生を大切に丁寧にお迎えする。そうそう、書き忘れるところだったが、2学期から始める「学校5日制ー週休変則2日制」は受験生にもすこぶる評判が良いそうだ。