2025年12月12日金曜日

公立高校:私立高校の割合は55:45になるか?

 「令和8年度浪速中学校の入試」における願書の受付が12月8日から始まっている。「WEB受付」だから受験生や保護者が学校に登校して願書を出す光景は今や何処にもない。私は今から10数年前の正門付近を遠く覗き見しながら「あつ、又一人来てくれた!」と喜んだ光景を思い出す。当時の浪速中学はまだそのような時代であった。その当時近隣の塾の方が何かにつけて本校を敵対視し、ネットに「フェイク」な今で言う、SNSの虚偽情報を頻繁にアップするので、我慢忍耐が限界を超え、法的決着を付けると、私は強い意志で「訴訟」に訴え、地裁、高裁、最高裁まで持ち上げ「完全に勝訴」したのも今では思い出したくない思い出である。その時に勝ち取った「名誉棄損の慰謝料」は果たして会計処理上何処に行ったのか? 

肝心の出願の数値だが入試広報近藤教頭先生の報告では、今日で4日目だが驚いたことに昨年度と全く同じ数値が目の前にある。さほどに学校と言う所は、何というか「保守的」であり、一挙に革新的数値が出たことは少なくとも私の経験ではない。「マァ、昨年並み+α」の受験生規模になる確率が高い。それで十分、結構である。又明日の「第4回高校入試説明会」の参加希望者の申込数もこれまた同じ昨年度と少しだけ低いレベルの数値であり、傾向はあくまで傾向であるが少し低減して集約して行くかも知れない。これが我々の期待であり、その為に合否基準を少しだけ触った。その効果が出ないのはおかしいが想定通りの動きになっている。偶然だが最近の新聞記事や得ている情報では「高校授業料完全無償化」で起きた私立への水の流れの強さは少し「上昇の勾配が低下」したとあるが、その傾向の理由は様々である。 


一旦緩んだとの観測記事が目に付くが、中長期的にはまだまだ私学への流れは続くだろう。しかしいづれは良い点で終息する。個人的な見方は「バランスは公私比率は55対45位」で落ち着いて欲しいと思う。教育環境、大学進学実績に敏感な受験生や保護者は既に公立上位高や私立高進学に決定しており、次の層は当然ながら様相が違って当然である。府内でも未だ、約65%の中学生は公立高校に進学しており、「多くの友達が行く公立高校に行きたい!」、「授業料が無償になっても私立はまだ高い経費が掛かるんでしょう?」、「私立は校則が厳しいと聞きます、そんなところは嫌だ!」、「私立はアルバイトは禁止なのでしょう?」、等々思いやる視点を持つ従来と異なる層が多くなれば当然私立への流れに変化が出るのは当たり前だと思う。 


又公立は地方議会のバッジの先生方や行政サイドが公立高校への支援・応援の何と凄い事か?かってないくらいに公立高校への支援策から入試システムも触り始めている。私学にはこのような事象は見たことがないくらい「公立応援歌の声が高い」昨今である。私学側とすれば私立、公立,丁度良いところでバランスが取れれば大変結構だと思う。全ての受験生を私立に呼び寄せるなど考えている私立の経営者は居ない。個人的には前述したように公立55%、私立45%くらいのバランスが「明確な根拠」はないが望ましいと思う。今国会で問題となっている国会議員の定数削減10%と似たように根拠はないが10%と言うのは何か微妙にバランスがとれている感じだからそれに倣って書いた。55:45で私は満足だ。私立は公立より少し少ない方が「おさまり」が良い。