元々、現在の「トレーニングジム」のある建物には武道館に至る小さな通路兼用の「部屋」があった。「生徒用のサロン?」である。「中学校生徒が一息入れる場所」と言っても良い。場所はトレーニングジムと第二ボクシング練習場の間である。今は女子更衣室の建設や保健体育の先生方の職員室の拡張工事の関係で武道館に行く通路と仮の姿になっている。昨日、体育職員室の工事がほぼ終了したので要請に応じて確認に赴いたのだが、その時に設備担当から「このトレーニングジムをサロンに改造」するアイデアはどうかと提案された。私は久しぶりに「琴線に触れ」、心中「ぐっと」来るものがあった。「これだ!」と。
生徒の授業以外の場所、6Rとかは全て中央館に集中しており、かねてから放課後の「生徒用サロン」の場所について議論はしていたが、案は元の場所にすると言う事にしていたが、今回初めて「別案が私に届いた」のである。私はこの案の事が頭から離れず、今朝も現地に行き、最終決定の前の確認を行った。教科長の先生がご不在であったのでY上席指導教諭を連れての視察とした。この瞬間、この案は具体的に動き始めたのである。表通りに面し、焼き立てパンや飲料の自販機が立ち並び、入口が2か所もあって全面ガラスの掃き出しドアであるから、町の有名な海外のコーヒーショップみたいな感じが出てくる。浪速祭にも有効に活躍する場所だ。「人気のスポット」になることは間違いない。
トレーニングジムは少し後ろに下がって、「仕切りに直線の通路」を設け、今と同じ面積が担保されれば言う事はない筈である。早速画を描くように指示した。大きな問題は体育職員室は広く明るくなったが、女性教員のロッカールームが狭過ぎる。確かに生徒数が増えてきているにも関わらず、昔のままのロッカールームでは良くないし、先生方に申し訳ない事をした。これは早急に対応しなければならない。保健体育の先生方は口に出して現状を嘆き、口に出して訴えてくるタイプではないだけに管理者が気づいてやらねばならない。考えてみれば私が体育職員室に入ったのはもうコロナ前だと思うから随分前であり、これは大いに反省しなければならない。
建設中の「女生徒更衣室」は素晴らしい部屋が出来つつあった。明るくて広くて、生徒には喜んで貰えるだろう。肝心の体育科の女性教員のロッカールームは現西館の隅に今は倉庫となっている格好の空き部屋があるので、此処を供与し、中には簡易的な「シャワールーム」も設置すれば良い。休めるソファーなどが有っても良い。丁度隣が女性用の手洗い場所だから便利な場所だと思う。又体育職員室のユニット洗面台は場所が全く良くないから大きなものにこの際更新し、場所も玄関出入り口近くの空間を確保するように設備担当に指示した。
工事が継続することになったが、「出来る時にやる」ことが結局はコストの低減に繋がる。費用は掛かるが教職員と生徒の為の工事なら全く惜しくはない。「お金を使うとは生きた金を使う」と言う事だ。