兵庫県立加古川東高校卒、大阪市立大学理学部数学科卒、同大学院理学研究科修了
理事長・学院長Aroundを拝読して 数学常勤講師 〇〇 〇〇
日々、理事長・学院長Aroundを拝読させていただいている中で、感銘を受けたお話は多数ありますが、その中でも【浪速高校も改革20年で歴史的分水嶺に?】【私立は全教職員が広報を担い、経営を行っている感覚で!】【次期学習指導要領は「多様性」、余白を作り個々の生徒に合致した幅広い教育の展開!】という教師としてどうあるべきかという姿勢に関して教えていただいている3つの記事が、特に心に残りました。その中でも、【浪速高校も改革20年で歴史的分水嶺に?】という記事について、考えを述べさせていただきます。
記事の中にもありましたように、「学校の経営は一国を経営するのと同じ」「教職員は一人一人が持ち場で全力で事に当たる経営者」という考え方に強く感銘を受けました。私自身も2年目となる昨年度からⅠ類の担任を任せていただけることとなり、学級運営というある種の経営に携わらせていただくことができました。一人の経営者であるという意識を胸に、今までの教員生活で培った経験を活かして、生徒一人ひとりが彼らの望む未来に一歩でも近づけるように尽力させていただいております。特に、Ⅰ類というコースの特性上、国公立大学への意識は常に高めていこうと考えおり、国公立の大学にはどのようなものがあるのかということや、理系の地方国公立大学の価値の高さなどについては、HR等で頻繁に情報を発信しております。
また、担当している文理S1やⅠ類での数学の授業においては、毎回の課題で国公立大学の入試問題を出題し、高校2年生であるとはいえ受験生であるという意識を持たせるように努めております。そして、クラスの運営においては、二者面談等も可能な限り実施し、生徒一人ひとりの「今の考え」と「今後どのようにすべきか」ということに関しては、細かく把握してサポートしていくことを意識し、きめ細やかな対応を心がけています。生徒にとっては、担任である私が発した言葉が最大の情報となることも多くあり、間違った内容や曖昧な内容、さらには情報の伝え忘れ等があると生徒にとって不利益になってしまうということも踏まえ、クラス運営に関しての責任は担任である私自身にあり、他に替えが利かないということをしっかりと心得て、受け持った45人全員が満足できるように全身全霊をもって取り組んでいきたいと考えております。そのためにも、所属している第2学年の主任である柴田先生をはじめとして多くの先生に相談して取り組んでいきたいと考えております。
また、この記事で木村理事長・学院長先生は高校入試説明会についても触れらており、浪速高校が多くの入学者を迎え、「物理的に受け入れ不可能」な状況になってきているともおっしゃられておりました。このような受験生に選ばれる学校で働かせていただいていることに感謝し、私自身も広報の仕事を担っている意識を忘れずに、受験生およびその保護者と相対したときには、可能な限り真摯に向き合い、満足して帰っていただくことに尽力しております。木村理事長・学院長先生の考えが教職員一人一人に浸透しており、学校運営や募集活動に勤しんでいるからこそ、浪速学院が今のような素晴らしい状態を迎えていると思うので、私自身もこれからの浪速学院の発展のために可能な限りできることをやってまいりたいと思います。
そして、私事ではありますが、来年には四十歳となり「不惑」を迎えます。さらに、教師という仕事に就いてから15年経ちますが、いつでも生徒や他の教員から学ぶ姿勢を忘れないことや何かがあれば一人で抱え込まずに必ず周りに相談すること、ICT等を用いた授業の展開について新たな観点を考えていくことなど、自分の考えを意識する姿勢、自己の研鑽に努める姿勢を維持し続けてまいりたいと考えております。決して初心を忘れずに驕ることなく常に謙虚な姿勢で、「不惑」という言葉の通り惑うことなく、自分の姿勢や考えなどに関しても今一度見つめなおし、生徒のため、学院のために私自身に出来ることをこれからも一所懸命に頑張ってまいりたいと考えています。
最後に、一昨年度、開校百周年という記念すべき年に、素晴らしい環境が整っているこの浪速学院とのご縁を得ることができたことに喜びを感じ、教員として奉職させていただけていることに感謝を感じております。これからも、木村理事長・学院長先生をはじめとする多くの先生方からのご指導・ご鞭撻をいただきながら、浪速高等学校にとってかけがえのない人材であると思ってもらえるように精進してまいりたいと思います。