2025年12月19日金曜日

2学期終業式に当たり神前奉告祭

 今日は12月19日、2学期の終業式を迎えた。最も公式には2学期は終えても明日以降も学校に来る必要のある生徒は登校して来る。又今日は通常と異なり式は11時と遅らせて始める。高校3年生のロッカー整理とかあるからだ。まず学院神社の大神様に学校設置者・理事長としての立場で「神前奉告」を済ませる。その後校長主宰の「終業式」となる。この神前奉告というのが神社神道の学校としての象徴的な行事であり、生徒と教職員打ち揃って、大神様に無事に過ぎ去った2学期の「感謝の誠」を捧げる。参拝者は素直に「頭を垂れて柏手を打つ」。私は「行く年への感謝と惜別、来る年への生徒・教職員の健康・安全安心・安穏平穏・学業成就」を「祈願」した。祈願と言う言葉が本校のキーワードである。 



その後場面は中央館ホールに変わり、今度は中高の教学を統括する「学院長」として今年最後の「学院長式辞」に繋がる。何時もの光景だが身の引き締まる思いがする。講話の中味は終業式の校長先生のお話と被る部分もあるだろうが、一切事前調整などしない。今日も2学期中に起きた生徒指導上の事案についてある程度の具体性を持って話した。勿論特定されないように配慮して話す。「良かったこと、悪かったこと」を発達途中にある生徒へ訴えるのが目的である。「反省と激励」である。来年の干支は「丙午」であり、「馬の耳に念仏」となってはならないからまずこの「生徒にとっては耳に痛い話」から始めるのが私のやり方である。最後は勿論、この年末年始の時間の使い方についてアドバイスし、1月8日の「新春拝賀始業式」に誰一人かけることなく「元気で会おう!」「良い年を迎えるように」と力強く述べて学院長講話を終えた。


14時からは今年最後の「職員会議」を持った。本校で働いてくれている全教職員に対して心から慰労と感謝の言葉を述べた。3月、新中学校の竣功、4月、史上かってない3380人規模の生徒を抱え、7年度が始まり、伊勢修養学舎、浪速祭、海外修学旅行等学校行事も大きな問題なく、今日まで無事にやって来られたのはやはり先生方のお気持ちやご努力が「天」や生徒に通じ神様のご加護を得ているからだと私は述べた。先生方は25日から1月5日まで束の間のリフレッシュ時間として「ゆく年くる年」を快適にお過ごし頂くように申し上げて話を締めた。本当に今年は「良い年だった」と思う。背景には「粒ぞろい」の立派な先生や事務職員が多く集う組織に成長したからだと私はファミリーを誇りに思っている。

 

来年2026年の干支は「丙午(ひのえうま)」、競走馬のように一気に駆け抜ける年になるのか、農耕馬のように力強く実りを育む年になるのか。古来より我々は馬と深い縁を持つ。余り良い響きはしないが「勝ち馬に乗る」という言葉をはじめ、「馬車馬のように働く」など多くの言葉が有るが、私はただ一心にゴールを目指して走る様をイメージしたものが好きだ。本来の意味は、馬は人間と共に「走りぬく、力強い、勝利を目指す」といった、よい意味で使われていることが多い動物だ。「丙午」は火のような強さで最大限の成長を実現する意味で来年も本校は更に生徒数が3500人を超え、ギラギラと燃え盛る「勢い」のある学校になるだろう。私は「ジョッキー」として手綱を締めて、目標をしっかりと見定め、大切な「浪速ファミリー」を率いて行かねばならない。