その昔、落語家の桂福團治師匠から「伊勢へ七度、熊野へ三度」と言う言葉を教えて頂いたことが有る。伊勢神宮へは7回、熊野三社へは3回、お詣りすると言う事だが、これはたびたび参ること、信心の深いこと、また、信心はどんなに深くしても限りはないことの例えだと後で物の本で学んだ。有名な落語の「伊勢参宮神乃賑(いせさんぐうかみのにぎわい)」、通称「東の旅」と言う落語は伊勢参りの道中を描いた上方落語の名作であり、この中に先の言葉は出て来ると福團治師匠はおっしゃっていた。大阪の落語家はこの話から修行に入るともお聞きした。
最近の天気予報は良く当たるが確かに猛暑で蒸し暑い日であったが19日、私は高校1年生の「伊勢修養学舎」の第1班に帯同して開講式に臨んできた。
この20年間、数えきれないくらい位の参拝で、優に100回は超えているだろうが毎回毎回楽しみである。今年は令和8年度の「第73回伊勢修養学舎」であった。生徒総数は1050人を超え、指導に当たる教員は通算で125名と言う大人数が5班に分かれて神宮会館を拠点に「心の修養について体験する最重要な学校行事」であると言える。事務室のKさんの運転する学校車で7時20分に出て一路「内宮宇治橋」に向かった。10時30分には到着したが大勢の人で確かに賑わっていた。宇治橋上から「男子生徒が禊をする五十鈴川」の場所を遠く眺め、広い境内の砂利道をただ黙々と歩き、「内宮」に参拝した。
一人参拝の後、翻って「神宮会館」に到着し、本校理事でもある館長さんと暫しの懇談を行い、昼食のご接待を賜った。その後生徒が講堂に打ち揃ったとの連絡を受け「開講式」に臨んだ。そこで理事長・学院長として「開講挨拶」を行った。これがメインの責任である。この模様はビデオで録画され後に続く2、3、4、5班に同じものが開講式で映しだされる手筈となっている。私は「全身全霊で生徒に語った。」その後「校長講話」が続き、その後は生徒全員が4台のバスに分乗し「猿田彦神社」に向かい校長と生徒代表による昇殿による正式参拝を行った。私はこの「道拓きの神さま」について短い講話を行い、「志しを持ち努力と忍耐、感謝の気持ちを持つことで間違いなく君たちの道は必ず切り拓ける」と激励した。