2021年2月10日水曜日

令和3年度浪速高校入試の筆記試験、無事に終わる!

令和3年度の浪速高校入学試験が無事に終わった。ほっと一安心だ。何しろ受験生が1650人と多いから、抜かりなく進めるためには担当する教職員の「ボーンミス」があってはならない。その為には緊張感が必要である。結果として何事もなく終了した。私はこの張り詰めた緊張感がたまらなく好きだ。体中に血潮がみなぎる感じ。7,8,9日と三日間も学校を閉鎖し、コロナ侵入、外部からのウイルス持ち込みを徹底して避けた学校の空気は何故か、静かで澄んだ感じがした。本日、2月10日の天気は風は冷たかったが良い天気に恵まれ、8時50分の「筆答を開始してください」の校内放送を聞いて私は「あぁ無事に始まったな」と安堵するのも何時もの気分である。 

国語、数学、英語と進み、昼食休憩50分を挟んで理科、社会と続いた。本校では「筆記試験」というがこれが終わったのが14時55分で予定通り。その後受験生の退室、下校となる。混雑を避ける為に「時差下校」を行い最後の受験生が正門を出たのが丁度16時であった。同時並行で全教室を通常の授業状態にまず戻し、その後「採点」作業となるが「働き方改革」で今日は18時45分までとして教員には退勤して貰う。私が来た当初は夜の10時、11時くらいまで頑張っていた記憶があるが、今はそういう時代ではない。ITを使い、試験問題に工夫を加え「デジタル採点」など進歩的なシステムを導入している本校でこそ実現可能である。本格的採点業務は明日になる。


今日は府内の中学3年生、65000人余りが96校の私立高校で同時並行で試験を実施しているが実は試験会場は学校だけとは限らず、病の為に「院内受験」と言うのがあってそこも会場である。本校でも1名の受験生が病院で受験しており、そこに教員を2名派遣している。私立学校の文化というか、本日対応に当たる教職員の洋服などは「パシッ」と決まっており、これは素晴らしいと昔から感じ入っているところだ。要は「受験生への誠意」だと思う。本校では特にこれらが徹底しており、最寄りの駅からのルートにはおりおりに教員が立ち、特に試験終了後の阪和線杉本町、我孫子町駅、南海高野線の我孫子前駅、御堂筋線あびこ駅の4カ所には生徒が殺到し、万が一プラットホームからの転落防止を避ける為に「時差下校」とするのも本校の優しさである。随分と昔、某駅の駅長さんから「危ないですよ」と危険信号を戴いたことがあり、それ以来、時差下校を実施している。


試験というのはとにかく順調に流れるように進めることに尽きる。まず最初は欠席者の確認が重要である。ここを間違うと後後、採点などで順序の間違いに繋がり、大きな問題となるからである。又会場で問題配布が遅れたりすると「1分足りませんでした!」と受験生が訴えてくれば大変な事になる。そうでなくとも緊張で凝り固まっている受験生に動揺を与えないように試験監督が対応することが重要で、「大声で注意」したりすることは厳禁であり、朝会でも校長より注意するよう指導があった。又受験生に何かあれば「中学校と緊急連絡」することが重要で、勝手な判断を我々高校側がするのも問題に繋がる恐れがある。中学校サイドも先生方が待機しておられ「やきもき」されていることは間違いない。特に遠方からの受験生は電車に乗り遅れたり、道に迷ったりするのが「有り得る」と考えて対応するのが大切である。だから「マニュアル」が重要なのである。

 今回はコロナ禍の中での試験であり、受験生を守る為に監督補助要員としての延べ200人近い在校生に奉仕して貰う事を止めた。又試験監督教員には「マスク、フェイスシールド、マイクイヤホン、タブレット」の4種の神器を身に纏って貰うことにした。タブレットには「チャット」機能があり、連絡はチャットで行うのである。これなら受験生の耳に入らない。本日は約157人以上の教職員が対応に当たってくれており、時間との勝負だから「昼食」と「夕食」の弁当を用意するのは事務室の仕事である。とにかく大きな問題が起きずに筆記試験が終了したことが、幸いであった。昔から試験と言うのは疲れる。しかしこの感覚は学校の教職員でなければ分かるまいそれだけに学校の勤務は有る面、面白いと言える。さて16時15分から採点である。5教科、1650人、合計8250人・科の解答用紙と今から闘う。

2021年2月6日土曜日

ガチでしっかり、正確無比で物事を進める素晴らしい教務部長

遂に出た。今朝の各紙は2月3日午後0時時点での府内私立高校96校の「出願状況」の数値を大きな紙面で一覧表にして発表した。これが最終版である。本校の入試広報部はこれらの記事を分かり易く分析し、午前7時30分には私の部屋に来て詳細報告をしてくれる。これらの行為はもう「形」となっている。外部総数募集人員が23817人に対して応募総数が65153人で倍率は2.73倍であった。「専願者の割合は5年連続して上昇して28.73%」となり「大阪維新の会」が導入してくれた大阪府独自の授業料の実質無償化施策の定着が更に理解、進展されて来たと思う。私学関係者としてこれだけは感謝以外ない。明治以来の日本を覆いつくす「官尊民卑」の文化が徐々に崩されてきていることを実感する。 

この専願率は2010年度以降最高数値であるが、この数値は今後とも上がると私は想定している。せめて「公私の比率は6対4」くらいが望ましいと個人的には思う。東京は既にそれに迫っているから不可能な数値ではない。新型コロナウイルスの為に昨年臨時休校となったが、この時の「きめ細かい丁寧な私学の対応」などが評価され後押しされたと新聞にはあったが、その通りだと思う。公立高校の生徒には未だ一人1台のタブレットやラップトップのパソコン、校内の通信回線の整備など行き渡ってはいない。昨年の政治家の公約、宣言と実際の公立学校現場での乖離に別に驚くことはないが、そう簡単に成し遂げられるものではない。「不退転の決意と剛腕によるトップダウン」でしか短期間での成果は上がらないのは当たり前だ。

 



「学校のニューノーマル」を我々私学は公立との区別、違いを見て貰うために先行して投資してきた。「私立が私立である為の当たり前の行為」である。本校は「オンライン入試説明会」で専願を訴えてきたがその効果もあり、専願数の増加は著しい。まず専願・併願合計の応募総数で言えば1650人で、この数値は昨年の12位から10位に上がっており、中でも専願数は438人である。専願数上位を挙げればトップが興国高、次いで近大付属高、常翔学園高、大阪高、大阪産業大付属高、そして浪速高校がくる。私立96校中、6位のポジションで、昨年が10位だったから今年は大きく上げている。本校はこの数値に浪速中学からの内部進学があるので更に専願数は膨れ上がる。有難い限りであり、何としても10日には見事な入試選抜試験を執り行い、受験生や保護者、府民の期待に応える必要がある。その準備が今日からである。

 



それにしても今年の入試は過去18年間、高校の校長職を務めてきたが、「異例ずくめ」というか「全く新しい形」となった。コロナはこのように過去をいとも簡単に断ち切るのである。とにかく徹底した「受験生保護とコロナ対策試験会場の整備」に尽きる。本日は2限の授業の後、「徹底した大掃除」を行い、全教室をアルコール除菌する。その後は明日の日曜日から火曜日まで789日と学校を閉鎖し、「立ち入り禁止」措置とした。8日は休校日、9日は生徒は「家庭学習日」、一部の教員を除いて教職員は「有休取得奨励日」として休んで貰う。要は徹底した校内へのコロナ侵入対策を執る。試験当日の現役生徒の応援奉仕も過去ずっとやって来たが今年は取りやめた。その費用の約100万円は浮くが、窓を開け放つので女生徒用のひざ掛け1000枚分で30万円支払った。 

試験教室は全部で52教室、加えて別室教室を5室分用意した。これは「発熱」「他の疾病」「濃厚接触者で無症状」「その他支援を要するもの」「インフルエンザ」用の部屋である。それでもまだ十分に余裕があるから如何に大きな学校か分かる。公立基準の教室より1.33倍広い教室であるが、それでも一教室には35人までの受験者とし、ディスタンスを取った。「余裕ある中央館、東館の新校舎が大きな武器」となったことが誇らしい。高校入試の主担当は高校教務部長であるが、彼は私が任命した「新校舎建設プロジェクトチーム長」であった。さぞ自分が検討し造った教室がこのような時に威力を発揮して胸躍る気分ではないか。「ガチに物事をしっかりと進める素晴らしい教務部長」だ。心から信頼している。ただ優しすぎて時々教職員の休みを増やそう、増やそうとする気配があるからそこは要注意だ。



2021年2月5日金曜日

93歳まで現役で頑張るぞ!

今日は「浪速中学校の2月入試の日」であった。本当に最後の最後の試験で、今日で本校の中学入試業務は全てが終わった。他の私立中学の事は存じ上げていない。昨年は1名だったが今年の2月受験者は何と5名で最近では珍しい数の多さであった。理由は良く分からないがコロナの影響などもあったのかも知れない。合否判定は4人が合格で残念ながら一人は不合格となっている。本校では合否の判定は基準にのっとり、厳格に運用されている。まず担当者の結果判定、それを管理職会議で査定し、最終的に理事長・学院長が判定する仕組みである。過去、入試に疑義があり問題となったことがないのは我々の誇りである。これで何と来年度の新入生は昨年並みで4クラスである。正直言って3クラスでも不可能ではないが、「浪速中学は少人数教育」を目指しており、原則一クラス当たり35人以下を実行している。昨年度から4クラスとなり教員数は増えるが教育の質の向上の為だ。校長先生以下中学校の先生方は責任を持って生徒の面倒を見て欲しいと思う。さぁ次は10日からの高校入試だ。こちらも頑張らねばならない。

 





今日は前からの予定が組まれており、学校車で和歌山市内のホテルに向かった。昔、住友金属和歌山製鉄所勤務時代に私と同郷であり、大変お世話になった某企業経営者の「しのぶ会」に参列した。93歳のご長寿であった。大学を卒業し、最初に勤務したのが和歌山市で最後も、和歌山であった。会場のホテルは「和歌山城」の真ん前にあり、随分と懐かしい想いで、お城を眺めた。あれから19年も経ったとは思えないくらいの時の速さであった。企業時代も仕事は頑張った積りだが、栄枯盛衰は世の常で私が愛した住友金属ももう消滅して日本製鉄となった。和歌山市内も昔の面影はないくらい変貌していた。もう訪れることは無いかも知れない。

 



産業界から今の教育会に転じ、既に19年、教育の仕事も遣り甲斐があり、双方を経験できた事は幸せであったと今日、つくづくと思った。それでもまだ企業経験期間が長いが、心の中ではとおの昔、既に企業人からは完全に解脱していると思っていたのだが、恐らく残差が残っていたのか?和歌山が懐かしかった。しかし今日の和歌山訪問で完全に「吹っ切れた」と感じた。後は一日も長く、浪速学院浪速高等学校、中学校の発展の為に全身全霊を投入し、生涯現役を貫く積もりだ。お世話になったT氏は93歳まで頑張られた。これからすれば私など「まだまだ小僧」「ひよっこ」だ。93歳まで現役で頑張ることをここに宣言する!教職員の「ひゃーつ」という叫び声が聞こえるようだが気のせいか?

2021年2月3日水曜日

コロナで結婚式延期・・・コロナよ、早く消え失せろ!

寒い「立春」の日となった。立春は二十四節気において春の始まりとされる日で、「節分」の翌日だ。だから今日、2月3日が立春なのである。この36年間ずっと24日だったが、今年は本日である。元々、節分(せつぶん、せちぶん)は、各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のことで、「季節を分ける」ことを意味しているが、江戸時代以降は特に立春の前日を指し、立秋とか立冬には言わない。 神道では「節分祭」があり、ご祈祷や厄払いなど行われている。とにかく今年は「疫病退散」だ。節分の社会的風潮はこの日、歳の数だけの「福豆」を撒いたり、「恵方巻という巻き寿司」を食べたりする。私はこのような風潮には乗る性向が強く、これは恐らく両親の影響だと思うが、昨日も高島屋で30分も並んで巻きずしを買った。この歳で並んで物を買っている姿に少し気恥ずかしい気がした。コロナ緊急事態宣言期間延長発出の日であったが、典型的な、まさに3密であった。私にとって、これは「不要不急」ではないと自分に言い聞かせて並んで取得したのだった。

 昨日の節分の日で「高校志願書の受付」が終わった。K入試広報部長から詳細な報告を受けた。後は2月10日の入学試験を待つだけとなった。令和3年度も昨年並みの入学者が見込める気配となり、精神的に落ち着く。これが逆だったら、しんどかった。「安堵」というのはこういう気持ちを言うのか。来年度も積極的に物事を進めることが出来るのが嬉しい。中学校では最後の最後の入試が2月5日に行われる。最終的な予想では中学新入学生もほぼ昨年並みの想定であり、こちらも一安心である。入試広報部はじめ全教職員の総力結集の賜物であり、心から感謝致したいと思う。私立学校は生徒あっての学校だ。生徒こそ宝であり我々の生きていける根源である。


高校の卒業式も終わり、10日の入試が終われば一気に年度末に向けて学校は動く。1年の総決算であるが「高校2年生と中学3年生の修学旅行」だけが悲観的である。しかし我々は未だ諦めてはいない。しかし今回の大阪府の緊急事態宣言の3月7日までの延長は厳しい。しかし宣言中に生徒を行かせるようなことは出来ないから、今どうするか思案中である。どの学校も苦労しているらしく大阪日日新聞が昨日記事にしてくれていた。高校2年は来年度も本校に」いるし、中学3年生は浪速高校に進学するのだから令和3年度に入ってから、4月か5月頃にも「やれるじゃないか!」と話しているところだ。別に年度内に済ませる必要はない筈だ。

 緊急事態宣言の期間延長は思わぬところにも影響が出ている。今月の23日に帝国ホテルで結婚式を行うことになっていた某男性教諭が朝、部屋に来て、緊急事態延長の為に式を約1か月延期し3月28日にしたという。この新郎新婦は私が二人とも採用した人柄が良く、仕事の出来る美男美女のカップルだったが、女性職員は家庭に入ると言って昨年目出度く「寿退職」された。私は主賓として心からお祝いし、祝辞を申し述べる積りだったが、延期は仕方がない。ただ私は言ったのだ。「次はコロナや、どんなことがあっても式はやろうよ、やったら!」と。早く式を挙げたいカップルにコロナウイルスも情が無い。早く消え失せろ

2021年2月1日月曜日

2月一斉参拝・・大学入学共通テスト

 






本日は、2月一斉参拝の日でした。新型コロナウイルス感染予防の為、テレビ放送により学院神社、伊勢神宮に向かっての遥拝参拝が行われ、その後、鼉太鼓前にて学院長講話が行われました。 

先生は冒頭、新型コロナについて言及された後、過日、実施された大学入学共通テストについてのお話をされ、国語、英語、英語リスニング、数学ⅠA、数学ⅡB、世界史B、日本史B、倫理政経、政治・経済、現代社会、物理、化学、生物、化学基礎、生物基礎等全ての教科を言及され、全ての教科で本校の受験者が全国平均点を大幅に上回っている事を強調されておりました。 

先生は高校1年生、高校2年生、中学生に本校受験者の各教科の点数を紹介し、「何といっても基礎学力が大切であり、このコロナ禍の中で、逆に自分の時間が多く確保出来ることもあり、自宅でしっかりと学習をし、自分の目標に向かって努力してほしい!」と勉強の勧めを強調されました。(K

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2021年1月29日金曜日

「カーネーションと浄明正直の心」

高校卒業式も終わった。「3年生の学年団」は何時もならその日の夕方、ミナミや天王寺辺りに繰り出して「打ち上げ」となるのが通常であるが、今年は当然自粛だった。3年間、頑張ってくれた学年団の担任の先生方には苦労話も色々あったと思うが仕方がない。私は慰労のために主任及び担任16人の先生方お一人お一人に学年主任を通じて「金一封」を差し上げ、打ち上げを自粛してくれた代替えとしたのであった。ところで27日のアラウンドで気付かれたかも知れないが、卒業式では例年の如く生徒と学年団の先生は胸に「カーネーション」の花を一つ付けている。これが何時頃始まったのか定かではないが私は「良い伝統」「浪速教育の集大成としての象徴」と位置付けて継続して来た。これだけは今後とも引き継いでいかねばならない。


最も今年も用意した花は700本だから安くはないし、枝を切り取って胸に差しやすいように加工も必要だが、長いお付き合いをしている出入りの花屋さんが「これだけは絶対に用意する」と段取りをしてくれている。有難い限りである。「何故のカーネーションか?」であるが、私は「感謝の誠」を現す象徴と捉えている。仏教でも神道でも「報恩感謝」は人間の生き方の根源の教えだと思う。先のアラウンドで触れたが人間は父母から生まれ「産土の神」が守ってくれている。更に神道では「浄明正直」という大切な言葉がある。この言葉も深い感謝の意味がある。神道もひとつの「宗教」だが、戒律とか文書による明確な「教え」というものは存在しないのが、神道である。感じる宗教であり、修養なのである。 


そういう中でも「生き方の心得」として大切にされている言葉が「浄明正直(じょうみょうせいちょく)」である。「浄明正直(じょうめいせいちょく、しょうじき)」という、読み方をする場合もある。この言葉は、神職の階位にも下記のように用いられていることからも、神道の中でとても大切にされている言葉であることが分かる。浄階、明階、正階、権正階、直階がそうであり、その意味は、至ってシンプルな「心の在り方」を、私たちに教えてくれている。

「浄(清)く、明るく、正しく、直く」だ。

 「浄……清らかで、濁りや穢れのない心  明……後ろ暗さのない、朗らかで明るく爽やかな心  正……公明正大で噓偽りや裏表なく、モラルやルールを大切にする心   直……真っ直ぐで偏りのない、素直な心」である。清らかで、明るくて、正しくて、素直な心というのは、ひとことで言えば、人間が生まれたときに持っている魂の本質、「真心」である。あるいは「誠の心」とも表現できるかも知れない。神社神道の学校として本校の校訓あるいは校是は伊勢神宮から頂いた「浄明正直」なのである。私は何時もこの字を背負って執務室にいる。結構重たいよ!


どのような人間も、生まれた時から悪い考えを持っているわけではないし、生きていく中で出会う、さまざまな誘惑や挫折、曲が事等によって心が汚されてしまうことを「穢れ(けがれ)」というが、神様は何時も穢れを打ち払い、「真心」を取り戻すことができるということを教えてくれている。浄明正直の生き方は神様からの応援を戴けるという風に私は捉えている。大体今日で高校願書の受付はほぼ終わった。何と何と「専願受験者が新記録」は間違いない。専願は「本校で学びたい、本校に入学したい、それ以外は考えていない!」という受験者である。私は4月の入学者を心待ちにしており、新入生の生徒に「浄明正直」を徐々に伝えて教えて行かねばならない。それが理事長・学院長の責任である。「責任があるということは嬉しいこと」だ。

2021年1月27日水曜日

第73回高校卒業式 「木村賞の褒賞」

「第73回目の高校卒業式」の日であった。天気にも恵まれ幸いであった。昨年までなら私は高校校長として「黒羽二重紋付に仙台平の袴」と正装の和服で臨んだものだったが、今年からは校長を飯田先生にバトンタッチしたので洋装の「略礼服」とした。校長は当然「黒モーニング」である。どういう訳か公立も私立も卒業式の校長の服装は圧倒的にモーニングが多い。これも引き継がれた学校文化である。コロナ禍の卒業式ということで式次第は大幅に見直し、時間短縮を図った。それでも神前奉告から式終了まで1時間15分かかった。卒業生はこれから本格的な大学受験が控えており、最大限の配慮が必要である。 



この学年は私が入学を許可し、2年後に校長職を譲ったから新校長は3年次の1年の間、面倒を見てくれたことになる。これを新校長は式辞の中で触れてくれ、生徒や私への配慮をしてくれ、有難かったと思う。しかし企業社会では途中で社長が交代しても社員には余り影響はないが学校社会では「このようなものなのか?」と私は感じた。学校と言うのは校長が入学を許可し、3年後に卒業証書を授与すると言うのが「大きな不動の文化」なのである。だから教員もその昔は他校に変わっても行っても卒業式だけは元の学校に出張して参加するというスタイルだったが本校では私はこの風習をやめた。昔に浸る暇があったら今の生徒に時間を使えということだ。

 


式の進行に伴って私は感じるものがあった。それは「リモートの卒業式も悪くないな」と正直感じたのである。広い体育館には卒業していく654人と学年団の教員だけである。浪速の体育館は広いと言われているが卒業生654人で一杯一杯の感じだ。だから今まではすし詰め状態だった。在校生も保護者も、PTA会長や役員、同窓会会長も理事・評議員も今回は参列を遠慮いただき、「簡素で教師と生徒のみ」という空間が不思議な雰囲気を醸し出しているのである。生の肉声のスピーチは校長と卒業生代表の答辞のみである。勿論会場の中での出来事は全て、リモートで動画撮影され同時並行で別部屋の保護者には流されている。式典終了後の最後のホームルーム教室での様子までもがそのクラス単位でまとめられた保護者の部屋に音声と映像が流されているような学校は府内にはあるまい。全館Wi-Fi環境がなせる技である。

 式次第で私の出番は「木村賞」から始まった「寳來賞」「浪速学院理事長賞」「大阪国学院理事長賞」の4件の授与があった。木村賞について司会は「次に学校法人浪速学院からの特別褒賞の授与となります。本学院理事長、学院長の木村智彦先生より授与されます。まず木村賞の授与となりますが、これは昨年度より新設された賞となりますので紹介させて頂きます。在学3か年間、学業成績、生活態度が優秀で他の模範であった生徒1名に対し授与致します。褒章の名称につきましては平成19年より浪速改革を進め、本校を飛躍的に発展させられた木村理事長・学院長のご功績を後世に残すために、我々教職員でお願いし、理事会で承認され、木村賞として授与することになりました。本校の表彰制度の最高位の賞となります。」との発言があった。

 当事者がまだ現役で生きているのに自らの冠りの付いた褒賞を自らが授与するのは確かに気恥しいが、それを我慢して私は「木村賞」の創設を受け入れた。基金は自らが昨年寄付しファンド化して貰っている。単に表彰とせず、褒賞としたのは善行・功労・成果などを表に彰にする(公に明らかにする)とともに、被表彰者の功績及び実績に対して最大限に褒め称える為である。「褒賞」は、模範となるような行為や努力を褒めたたえることだけではなくて褒める意味で与える金品を意味している。木村賞はご褒美(ほうび)として褒賞金は10万円とした。その後神社前にて保護者を入れて記念写真となる。これもご褒美だ。



厳しい経営状況から脱し、ようやく認知された人気のある大規模校に成長した本校も未来永劫続くと思うような甘えた考えを捨てなければならない。栄枯盛衰は世の常である。その時に本校最高栄誉の褒賞名に木村の名前があることは現在85%近い教職員は私が採用した教職員であると言う事実から「初心忘れるな。常に生徒ファーストを意識し、頑張れ」との赤信号がこの木村賞なのである。生涯現役を覚悟しているが、私も何時かは終わる。それでも私の名前は残り、「教職員に警鐘を発出」するのだ。木村賞とはそういう意味もある。とにかくコロナの中でも従来とは趣の違った卒業式が無事に終わって安堵している。生徒も教職員も良く頑張ってくれた。コロナ禍の中で654人の生徒を導いてくれた先生方、有難う!素晴らしい。




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