2026年6月1日月曜日

6月1日、白妙の一斉参拝

 今年の6月1日は月曜日、昨年は日曜日だったから、日めくりが良く、今日が「一斉参拝」の日となった。例年この6月の参拝は楽しみにしている。台風6号が近づいており、陽は暑く感じた晴天の中で参拝は行われた。生徒が今日から衣替えした「白シャツ」が目に眩しく、辺りは清浄感に包まれた爽やかな参拝に感じた。白は良い!何かすがすがしく清涼感に包まれる。6月の一斉参拝の時の学院長講話は何時も41代持統天皇御製の「新古今集」にある「春すぎて 夏来(き)にけらし 白妙(しろたへ)の衣(ころも)ほすてふ 天(あま)の香具山(かぐやま)」を生徒に伝える。私は万葉集の方がどちらかというと好きだ。「春過ぎて 夏きたるらし 白妙の衣ほしたり 天の香具山」、断定的で力強い。まさに万葉風である。


「大化の改新」の時代に生きられた持統天皇は大化元年(645年)のご生誕、40代天武天皇の皇后で、後継天皇となるべき草壁皇子が、若くして亡くなられ、自ら41代持統天皇となり皇室史上3人目の女性天皇となった。私は「壬申の乱」から藤原京まで歴史に燦然とその名を遺す持統天皇の話を詳しく語った。こういう語りに生徒は目を輝かせて聞く。31文字の和歌、17文字の俳句など日本という国の表現力の多様さを話し、「白妙の衣ほすてふ」と歌うだけで季節感を感じ、日本人が持つ精神性と豊かな詩情の素晴らしさを生徒に伝えた。その後、当然、学校生活のマナーやルールなどの話に展開するのは当然の流れである。


特に今日は今社会問題となっている「闇バイト」「大麻、覚せい剤等の危険薬物」「SNSと人権問題」に集中して話した。これらは極めて便利なものだがその裏腹に「危険が潜んでいる」ことを生徒に何回も何回も繰り返して伝えねばならない。生徒も悪いことだと知ってはいるのだが「ノリ」で行ってしまう。このノリや勢いが怖いのである。これらは学校の内規による処罰でだけで済むものではなくて捜査権を有する警察が前面に出てくるだけに重大な法違反に問われ、最悪本校に在籍出来ない可能性が出てくる。私はこの辺の処を前述した「白妙」にかけて、静かにそして時に熱く語った。中央館ホールの代表生徒も教室の生徒もじっくりと聞いてくれたと思う。

 30日、土曜日に行われたPTA総会後の懇親会も盛り上がった。新しく本校で初めて女性PTA会長が誕生した。前述した3人目の女性天皇である「白妙の」持統天皇、諸説あるが持統天皇が「天皇」「日本」と言う国名を定められたと言う。そして我が国の憲政史上初めて女性の高市総理大臣が誕生し激しい国際情勢の中で頑張っておられる。PTA懇親会も圧倒的に女性が多く、遂に「ガラスの天井」が本校でも破られたと感じた。私はこれらの悠久の歴史と流れの中に間違いなく、神社神道の学校として道を誤らず、「前に、前に、又前に」にと学校を前進させて参りたいと思う。その為にPTAのご理解とご支援は欠かせない。