学校の安定、安寧とは別に校内ではここ二三日ちょっとした騒動が持ち上がっている。それは「烏(カラス騒動)」と言っても良い。一昨日、私の執務室の前庭にもカラスが出没し「コンコン」と窓ガラスを叩くのだ。写真はその時とっさに私が撮影したものだ。私は「これは、吉兆!八咫烏かも?」と小躍りしたが、直ぐに飛ぶというより歩いてどこかに行ってしまった。指(?)の数は見えなかった。
騒動というのは神社前あたりでカラスが飛び回り、登下校中の生徒に向かって「突進してくる」という報告が正門の守衛さんからも出て来た。どうも学院神社の横の樹齢100年の楠木の上部に「カラスのつがい」が巣を作り雛を育ててるらしいと分かった。雛を守ろうとして親カラスは監視しているのだろう。昨日は出入りの植木屋さんまでが出て来て巣の除去にトライしたらしいが、「怖い」と言って、作戦はどうも不首尾に終わったみたいだ。私はその内、雛が大きくなればカラス夫婦も落ち着くと思っているが、果たして今後どうなるか?
一般のカラスは、前に3本後ろに1本の指で合計4本足だと思っているが、令和元年の入学生から制服のエンブレムを三本脚の「八咫烏」を主役にした。八咫烏の脚は3本である。そのような時に前述したカラス騒動の出来(しゅったい)である。誰だってこれは八咫ガラスかと思うのは当然だろう。八咫烏(やたがらす、やたのからす)は、日本神話において「神武東征(じんむとうせい)」の際、高皇産霊尊(タカミムスビ)によって神武天皇のもとに遣わされ、熊野国から大和国への道案内をしたとされるカラス(烏)で、一般的に三本足のカラスとして知られ古くよりその姿絵が伝わっていることは前にもこのアラウンドで記述した。
八咫烏は「勝利の鳥」「導きの神鳥」等で日本サッカー協会や、自衛隊でも使われている。だから平成30年最後の4月にオープンした堺市美原区のテニスコートは「浪速八咫烏庭球倶楽部」と名付けたのであるが、確かにテニスは強くなり中学校女子は日本チャンピオンになり、男子も準優勝を瞬く間に成し遂げてくれた。令和の時代は「本校は八咫烏と共に生きて行く」。その八咫烏の最大の功績が日本建国に大きく寄与したことだ。それが「海道東征」である。
27日の橿原神宮での「海道東征浪速」の奉納演奏の記事が今朝の大阪日日新聞にかなり詳しく出ていた。有難い限りである。記述の内容が正確で実直で文面の行間に好意的な匂いが漂っている。私は嬉しい。そう言えば今年の「天神祭」は令和元年を奉祝してのお祭りにすると大阪天満宮の宮司様や実行委員会のお話があった。そうだ、私は大阪日日新聞に協力する思いで「花火の奉賛」を学校法人として協賛したいと考えた。主催者の一人である大阪日日新聞社も喜んで戴けると考えたからである。それほど規模が大きいわけではない地方新聞社にはそれなりの協賛支援が必要である。私は恩義に対しては恩義で返す。そういう男である。