2019年5月10日金曜日

「ワンピース」


制服製作会社の(株)トンボさんから中学生1年生の夏服である「ワンピース」の第二次試作品が出来上がり4体が本日運ばれてきた。この4体で二次選考に入る。第一次は12体用意し生徒の反応を伺った上で絞り込んだ4体である。一次では多くのご意見を戴いた。特に「汗染み」の問題、裂地が薄い事による「透け」の問題等「万全の対策」を取った試作品である。今後の段取りとして、この4体を中学生の入っている西館に並べ、まず中学1年女子生徒のアンケートを取り、人気上位の2体を選ぶ。その後上位1位と2位の決選投票で最終案とする。早く生地を用意しなければならないからゆっくりはできない。

  


このワンピースは制服としないことを決めた。「真夏のオルタナティブ」である。言わば第二制服ではあるが絶対に着なければならないことはない。生徒の中には当然「体形を気にする」人もいるだろう。知人からも体形とワンピースの相性などのアドバイスがあった。多感な年代であるからブラウスにスカートを選択する者も当然いて不思議ではない。

 

「偉大なる実験」として今回のワンピースは学校からの「貸与」とした。費用は大した金額ではない。生徒の事を思い、常に新しいことにチャレンジすることが重要である。中学1年の女生徒数は31人だが果たして何人が手を挙げてくるだろうか。極めて興味がある。期間はそれぞれの生徒の採寸を済ませ、メーカーさんが急いで作製してくれるだろうから、恐らく6月後半の某日から一斉に「ワンピース姿の女生徒の集団」が目に入ることになるのではないか。9月末を最終日とする。

 
 


私はミーティングに同席した中学の教頭に特に生徒と保護者への説明を丁寧にするように指示した。これだけ時間をかけ、取り組んだことであるが、「時期尚早」と判断すればこのテーマは当分の間「蓋をする」だけの話だ。先の私立中学校フェアでも60校の私立中学のうち、ワンピースを正式の制服にしているのはたった1校だった。この事からもこのテーマの厳しさが分かる。しかし高温多湿の我が国では何時かの時点でワンピースが存在感を発揮するかもしれない。そのように前向きに考えてやるだけやってみる。