それにしても「平成時代最後の30年度決算」、令和最初の理事会・評議員会が無事に終わって「ほっと」一息ついています。数値がすべてですね。幾ら、くどくど説明しても「数値が全てを物語っています」。私がここでゴチャゴチャ書いても仕方がありません。このアラウンドで昨日の会議で公認会計士のO先生が何を言われたか記そうと思います。学校会計、企業会計に精通した有名な会計事務所の先生のご発言であり、本当に身に余るお言葉で評価を頂きました。私立学校法では決算については公認会計士の監査が義務付けられているのですが、計算書類全てで本当に高い評価を頂きました。
監査報告(理事会)
令和元年5月30日
「公認会計士の○○です。いつもお世話になっております。
まず、監査の結果、平成30年度の学校法人浪速学院様の計算書類は適正である旨をご報告申し上げます。
本校の平成30年度の資金収支は「活動区分資金収支計算書」を見ると一目瞭然ですが、「教育活動による資金収支」の収入と支出を見ると、収入は一般企業では売上高に相当し○○億円であり、一方支出は必要経費に相当し△△億円であり、その差額「教育活動資金収支差額」□億円の資金が生み出されたことになります。○○億円の売上高に対して□億円の資金ですから4割近い率という驚異的な数値です。
平成28年3月に新校舎が完成してから3年になりますが、その間にも教育環境の整備充実は継続的に実施されています。平成29年度には美原スポーツキャンパスの用地を購入され、平成30年度には、「浪速武道館」増築、「浪速ふくろうベースボールスタジアム」の完成、美原スポーツキャンパス「浪速八咫烏庭球倶楽部」の整備等に5億円の施設整備投資をされました。□億円の資金からこの5億円を差し引いた■億円を「長期借入金返済引当資産」として積立てられています。前年度と同様に、「施設整備の投資」と「返済資金の積立」の手綱裁きは見事と言わざるを得ません。
「長期借入金返済引当資産」は今年度末に◆◆億円まで積み上がっており、来年度末にはおそらく◇◇億円までになり、長期借入金残高に匹敵するようになり、実質借入金ゼロの財務状態になります。◆◆億円の借入金を僅か4年間で実質ゼロにすることは、至難の技であり、ましてや学校経営ではまず不可能です。
学校法人会計は、一般の企業会計と異なる会計処理をしますが、特に基本金の会計処理は特有であり、固定資産を取得するとその取得価額を基本金に組入れることになります。貸借対照表で見ると「繰越収支差額」を「基本金」に振り替えることになりますが、「繰越収支差額」も「基本金」も純資産の部ですから、純資産の部の合計がいくら増減しているかを見ればその年度の利益を把握することが出来ます。この見方は学校法人でも一般企業でも同様です。平成30年度の貸借対照表の「純資産の部合計」の増減を見れば、・・・百万円になっています。つまり・・・百万円剰余金が増えた、同額利益が出たということになります。
同様に平成29年度では・・・百万円、平成28年度では・・・百万円の利益になっています。資金面で言えば、この利益に減価償却費を加算したものが資金になります。本校では減価償却費は3億円強ですから、毎年度●●億円程度の資金が生み出されることになります。
本校の利益が■億円、資金が○○億円という驚異的な数値を支えているのは、教育環境の整備充実というハード面と教職員のモチベーションの維持向上のソフト面の両輪が上手く噛み合っているためであり、木村理事長の強力なリーダーシップと揺るぎない熱意の賜物であると思われます。
新元号令和を迎え、学校法人浪速学院様が神社神道を建学の精神として文武両道、美原スポーツキャンパス事業や、創立100周年事業に向け邁進されんことを祈念致しまして、ご報告とさせて頂きます。」