2019年5月16日木曜日

「グッド・スクール」に向けて


今日は今朝から機嫌が良い。それは5月7日に「アンプティサッカー選手激励」としてアップしたブログにて紹介したように予定通りNHKは本校の近藤碧(あお)君を取り上げて昨日放映してくれた。それも結構長く、又編集が好意的だと感じた。取り上げてくれたから機嫌が良い訳ではない。主役の碧君の笑顔を素晴らしかったからである。ハンディを背負ってはいるが目標を持ち「浪速高校生活をエンジョイ」してくれているからである。又彼が健常者の部員に混じってやることが他のクラブ員に大きいな良い影響を与えていることがテレビ画面から伝わって来たからである。



私は「私立高校のあるべき姿」として様々な生徒達が集い、ウイングの広い学校が望ましいと考えてきたが今回の事例はそのことを証明していると思った。大学に進みたいと言う生徒への支援、スポーツで頑張りたいと言う生徒、文化活動で世に出たいと言う生徒、色々な経歴や志望を有した生徒が混じって目を輝かせている学校こそ、「グッド・スクール(良い学校)」なのであると思う。全ての生徒が国公立大学や難関私学へ進学するだけの生徒の集まる超進学校はそれはそれで素晴らしいことであり、「エクセレント・スクール(卓越した学校)」ではある。しかし私は浪速高校は「グッド・スクール」で良いと思っている。幅の広い、器量の大っきい学校作りが私の目標である。







グッド・スクールを別な表現で言うと「楽しい学校」だと思う。大阪では楽しいと言うと吉本流の面白さ、楽しさと誤解される可能性があるが、それだけではなくて「学校に行きたい」「学校が楽しい」「友達が大好き」「人生の目標がある」「人に優しい」「挨拶が出来る」等々、人間として基本的な事を学びながら自分の目標に向かって「努力と忍耐」することのできるような教育、指導、教育環境の整備こそまず教科指導の前に重要だと認識している。

 


私立学校として誤解を与えかねない言い方だが少子化の中で今後の我が国の行く末を考えた時に資源の無い日本こそ唯一の資源は日本人だと信じて疑わない。それだけに今後ともこの線を進めて行きたいと、今回近藤碧君のテレビ画面を見ながら改めて思ったのである。私は日本の何処にも無いような素晴らしい教育環境を整備してきたと自負しているが、今後ともこの路線は弛めない。現在でも多聞尚学館のICT教育の為の改良工事が進んでいるし、美原区のスポーツキャンパスは堺市との協議が大詰めを迎えている。

 

秋口にはサッカー場、ラグビー場、アメリカンフットボール場、陸上競技のトラックの設置に向けて土木工事がはじまるのではないか。これが完成すれば「無いものは無い学校」となる。これは当面の私の目標である。あくまで本校で学びたいと言う生徒とそれを支える教職員の為である。私の挑戦はまだまだ続く。最後の最後まで生涯現役を貫き、近藤碧君のように夢の実現に向かって目を輝かせておきたいのだ。