2020年7月17日金曜日

新任常勤講師の論文「チャレンジ精神」

昨日の職員会議で私は理事長・学院長アラウンドについて小論文の提出を依頼していた、この4月1日採用の「新任常勤講師の先生方に感謝と激励」の言葉を述べた。とにかく「人は書いたものに全てが現れる」というのは私の信念であるが、23人の先生方からの文章はそれぞれに特徴があって面白く勉強になる。人それぞれの「浪速に至るまでの人生」と「教師になりたいという心構え」が手に取るように分かると同時に今いる我々もこのような若い人材からの刺激を多忙さの中に忘れていないか等「原点を忘れない、自己を振り返る」途中停車の契機にしたいと思う。若いということは「何でも出来る」という事である。失敗を恐れず、前に前に進む勇気を我々年寄りは尊重しなければならない。そして若さの特権は「具体的、実践的」であることだ。「理念などの観念論」はもう結構。「貴方は何をやりますか?貴方は何が出来ますか?」である。今日は、まず最初に「チャレンジ精神」と名打った浪速生活3か月の感想文を紹介しよう。




理科の先生:22歳 国立大学卒の新卒、小論文タイトル「チャレンジ精神」

 理事長アラウンドの中で私にとって心に残った上位3つのうち1つ目は「グッドスクール、スタイリッシュスクール、ニュースクールへと」です。その中で「新しい先生」という言葉が胸に刺さりました。まず浪速高校に来て、全ての教室にプロジェクターがついていること、生徒一人一人にChromebookを配ることができることなど、ICTが充実していて、私の母校と全く違い、驚きました。そしてGoogle認定教育者の試験を受ける機会を作っていただいたので5月末に挑戦し、取得することができました。これからの授業ではICTを主流とする未来が必ず来るので、私は何度も授業で使い、まず使い方に慣れ、新たな使い方を模索していきたいです。そして、私は理科の教員なのですが、今のところ2種類使い方を考えています。1つ目は授業の終わりにChromebookで確認問題を解かせ、その場で集計して、苦手な問題を分析し、その授業のうちに解説をすることです。通常の解説は次の授業になることが多いですが、すぐに行うと定着しやすいと考えています。2つ目は生徒実験のときにグループを作った生徒たちに実験の動画を撮らせて、教室全体で共有というような新しい使い方にも挑戦して、「新しい先生」を目指します。

 次に心に残っている記事は「新型コロナとクラブ活動」です。ここでは高天原スポーツキャンパスについて「未来永劫浪速の財産となる」と書いており、まさしくその通りだと感じました。私はクラブ活動のための施設にも驚き、同時に高揚しました。私は硬式テニス部を担当させてもらうことになったのですが浪速八咫烏庭球倶楽部を見て浪速高校の生徒、先生は恵まれているなと感じました。なぜなら私の母校は人工芝のコートがなく、面数もかなり少なかったので練習するための時間が満足にとれなかったからです。これだけ設備が整っていると教員としても血が騒いできます。私は学生時代、アルバイトでテニススクールのコーチを数年やっていたので、その技術を活かしながら生徒や他の顧問の先生の役に立てるように努力していきます。そこで浪速八咫烏庭球倶楽部の使い方を自分なりに考えてみました。すでに行っているのかもしれませんが、使い方としては3つです。1つ目はもちろん日々の練習です。2つ目は練習試合です。八咫烏庭球場があるからこそ、長い時間テニスコートを押さえることができるので試合の経験を積んで他校との差をつけます。3つ目は合宿です。長休みにどこかの宿を借りたりする手間が省けるので比較的、容易に合宿を行うことができ、「濃い練習」ができると感じました。

 3つ目の心に残っている記事は「常若の精神」です。記事もですがこの「常若」という言葉が心に深く刻まれました。4月から約3ヶ月働かせてもらい、感じたことは教員の方たちの優しさです。模擬授業を見てもらいアドバイスをくれる教科の先生、部活に取り組みやすいようにコミュニケーションを取ってくれる顧問の先生、わからないことがあり、たくさん聞いても嫌な顔せず、教えてくれる担任の先生、他にもたくさんの先生に助けてもらいながら私は教師をできています。このコロナ禍でこそ、視点を幅広く持ち、整った設備、まわりには優しい先生という恵まれた環境に幸せを感じながら、助けてもらった先生に助けてよかったと思ってもらえるように常に若々しく挑戦する心を持って成長していきたいです。