2020年7月21日火曜日

「今年の夏休みはどうなるの?」

臨時休校により当然ながら天空レストランの焼き立てパン「ブル」の売り上げはゼロであった。しかし6月15日から学校が再開されると現金なもので「売り上げはウナギ登り」となった。今日は「土曜の丑の日」でウナギの日だ。担当からサンドイッチ用の冷蔵ショーケースが欲しいと言うので承知した。それが本日設置されたというので久し振りに6Rのパンコーナーに赴いた。確かにサンドイッチにはこの冷蔵庫が必需品だと感じた。これで更に売り上げが伸びるだろう。


  
このコロナの影響で令和2年度の「夏休みはどうなるの?」が生徒・保護者・教職員、一般の世の中の人々の最大の関心事だと思う。しかし公立においてはそうかも知れないが、私立学校においては「さほど重要な関心事ではない」事をまず言っておこう。それは、元々夏休みは短いからである。夏休みが公立の如く例年平均32日間も設定している私立学校は無いからである。それを大阪府で言えば「夏休みは10日間に短縮!」とマスコミは騒がしく報道しているが、私にすれば少し笑ってしまう。大切な事は夏休み期間よりも年間の授業日数であるが、この点はマスコミは何も書かない。

例えば令和元年度の実績で言えば府立の平均年間授業日数は188日から199日であり本校の高校2年生の実績239日からの差は実に40日も差がある。私どもは年間40日も多く授業をしている。土曜日もゆっくり休んでさらに加えて夏休みも1か月間と言うのは私立学校の文化にはない。今年の4月、5月は授業は「ゼロ」だったが、我々は既に手を打って年間を通して行事等を見直しこのゼロを回復している。加えて4月、5月は「オンライン授業」を20日間実施したらから一般授業に換算しても十分な授業をしたことになる。余ってお釣りが来ているのである。ここが「私立学校の私立学校たる所以」である。オンライン授業も「クロムブックを使って完璧な形」で実施できた。ICT先進校を本校は見せつけたことになる。

結論的に言えば1学期の終業式を8月5日まで伸ばし、ここから夏休みを8月22日の2学期始業式までとし、都合16日間の夏休みとした。この数値は東京都立高校の数値と同じである。更に冬休みも2日間短縮させて4月5月の授業ゼロを補填することに決した。
教職員は「働き方改革」の思想の元に生徒の夏休みに合わせて8月7日から14日まで「リフレッシュ休暇」とし静養と自宅研修他に充てて貰い、生徒の登校する始業式までの1週間は来年度入試の「試験問題作成」期間で正式な出勤日となる。実は私立はここが大変重要な作業で集中し素晴らしい入試問題を自らの手で作成しなければならないのが公立と根本的に異なる。

しかしそれにしても8月5日が終業式で8月22日が始業式と言うと昔の人は驚くがこれが現実の姿である。良く人は「学校の先生って、良いよね!夏休みが多くて!」などとのたまうが、これを聞くと学校の先生は幾分落ち込んでしまう。もう昔の夏休みの概念はなく、又夏休みは生徒の夏休みで教員の休みではありません。この間に教員には「やることが一杯」あって大変だという事を分かってやって欲しいと思う。私が着任後すぐ始めた教職員の「リフレッシュ休暇」は一般の公務員やサラリーマンと同じレベルでこのリフレッシュ休暇で教職員は秋口に向けて「又、頑張ろう」となるのだ。