2020年7月22日水曜日

明日は遠山監督の初陣

遂に明日は遠山監督の初陣の日だ。対戦相手は生徒募集でもライバル校である桃山学院さん。余談だが大阪には「私学御三家」と言う言葉がある。英国の宣教師が英語学校として創立されたキリスト教系の桃山さん、京都知恩院の大阪分所であった仏教系上宮さん、それに神道系の浪速と、この3校はいずれも「大正年代に創立された旧制中学を創基とする伝統校」である。戦後学制改革で多くの専門学校は衣替えして新制高等学校となったが本校は旧制中学からの伝統を引き継いだいわばナンバースクールとしての矜持が我々にはある。明日の試合はその一角、桃山さんだから相手にとって不足はない。是非とも良い試合を望みたいと思う。

それにしても遠山監督はマスコミ人気が高い。取材申し込みが極めて多い。本校には多くのクラブがありそれぞれの顧問は有名で実績もあるのだが、やはり違う。確かに元ドラフト1位で阪神に入団、大活躍し、あの故野村監督をして平成時代の最も優れた中継ぎピッチャーと言われた実績は申し分ないが、これだけでは彼の人気の説明がつかない。「人間が出来ている、お人柄の良さ」から多くのメディアや記者から追いかけ回されるのだろう。私は素晴らしい人材を得た幸せを感じている。しかし今は微妙な試合前で監督にとっては初陣であり、そこはやはり「雑音」をはねのけてあげるのが私の仕事と思って取材を取捨選択しているのが実情だ。高野連の目も厳しいから注意しないと「タレント監督」に扱われては監督も招聘した私も本意ではない。


明日は11時30分から花園球場でプレーボールとなるが当然私も同じ帽子を被って応援に出掛ける。抜きんでた選手はいないが、遠山監督のお陰でチームは見違えるように明るくなったと聞く。コロナの影響で厳しい入場制限があり、朝の体温測定やマスク着用、大声での声援自粛等制約があるが「遠山監督の公式戦1勝目」を学院神社に祈願して応援に参りたいと思う。遠山さんのお陰で本校の硬式野球部は徐々に技量や機運が盛り上がってきているが、やはりスポーツ競技故に勝たねば意味はない。チームが強くなり、遠山監督の指導を受けたいと「野球少年」が本校を目指してくれれば有難い限りである。何と昨日、元PTA役員を介して「兵庫県の独立チーム」の監督さんがどうしても私に会いたいという事で29日にアポが入った。当然お目当ては私ではなくて遠山監督だから監督にも会って貰うように手筈を整えたところである。