2020年7月27日月曜日

「便座きれいくん」

今日は旧知の元大阪府議の吉田先生の訪問があった。今は府会議員を引退されて「関西広域連合議会初代議長」の要職にあられ、拉致被害者救済運動の大阪のトップに立たれている。訪問の目的は様々な国家・社会の議論であった。特に「大阪都」と「拉致被害者救済運動」に関して時間が割かれた。特に拉致問題の先生のご指摘は若者のこの問題に対する関心が薄れていることへの危機感であった。確かに先に拉致被害者家族のシンボルともいえる横田滋さんがお亡くなりになるなど被害者家族は高齢化されており、一向に解決の兆しさせない現状に私も憂いを募らせているのだが、一人の国民としてこの問題解決には力などは全くない。そうかといって本校の生徒に拉致解決を直接訴えたりする状況ではないし、今はその気もない。コロナ対策で「3密」は避けなければならないし、やらねばならぬ事は他に幾らでもある。しかし先生は相変わらずお付き合いの幅が広く、同年代であるが若々しくてお元気である。






ひたひたと「コロナウイルス」が迫っている感じだ。「日本、世界で猛威」をふるっている。学校という狭い社会に閉じこもっているとついつい世間の事は忘れがちになるが「身近に何かが起きて初めて分かる」。硬式野球部大阪大会では遠山監督の初勝利で31日の第二戦目の必勝を期していたが、何と、何と、相手校が「コロナ感染の疑い」で出場辞退となり2戦目は不戦勝となった。この報告を聞いた私は「エーッ、身近に迫っている!」という感じで受け止めた。遠山監督、2勝目となったが何とも複雑で小躍りして喜ぶ感じではない。大阪では公立高校では既に多くの高校の感染が表面化し、私立でもこれで4校となったみたいである。幸い本校ではまだその報告はないが「明日は我が身」と思ってとにかく「やるだけのことはやる!」しか方法はない。



私は従来の教室消毒、エレベーターやドアノブなどのアルコール消毒に加え、前から気になっていた「トイレの便座」について感染リスク低減のために市販の「便座きれいくん」を設置することを決めた。99.99%のウイルス除去のうたい文句であり、今や「衛生的トイレ」が今まで以上に求められる時代となった。便座のふた、レバー、トイレットペーパーふた等々あそこは考えてみれば怖い場所である。ディスペンサーと液剤のセットで本校はトイレの数が145室もあるから大きな投資になるが「生徒と教職員を守る為」に必要な物は買う。本日はまず来客用のトイレから設置を始めた。付ける場所は良く検討が必要だ。












26日アメリカのジョンズ・ホプキンズ大学の発表では世界の感染が1600万人を超え、死者は64万人を超えているという。アメリカでは感染者が400万人を超え、死者も14万人と群を抜いてダントツのトップだという。トランプ大統領の再選も危ないのではないか?次いでブラジルの240万人、インドの140万人というから我が国の現状は素晴らしいと言えるが、だからと言って「胸を張れる」ような話ではない。私は自分自身の感染を含めて正直、毎日々をびくびくして過ごしているが、まだ「コロナ鬱」ではない。粛々とやれることをやるだけだが、このような毎日はこれから、多くの受験生や保護者に学校に来て貰う入試説明会を考えると気が重たい。しかし私が下を向いたらそれで終わりなので一歩一歩「全軍を注意深く、前に進める」しかないのだ。