実はこの女性、今日が最終日で本校を「寿」で退社?退校される。勤続7年と少し、期間は短かったが、「サーフィン大好き」な、極めて有能な事務職員だった。父君が本校の卒業生であり、当初は非常勤からスタートし、常勤、そして専任職員と歩んでこられた。主として給与関係の仕事で今までミスはなく見事に責任を果たされた。「寿退社」と書いたがお相手は本校の英語科の専任教諭で、まさに「美男美女のナイスカップル」と言える。本校では今まで数は少なかったが、「職場内結婚」は当然あった。若い独身者が多い職場だけに私も「ご縁」を喜んでいたが、結婚後は大体女性の方が辞めていかれた。今回も男性は本校で定年まで頑張ると言ってくれ、教師夫人となるこの女性もご家庭に入ると二人で決められたのである。私は二人で飲んで欲しいと名産の焼酎2本と辞令の交付の時に少ないけれども「慰労金」として金一封を差し上げ別れを惜しんだ。
事務統括の理事と事務長は「後任となる女性事務職員」を一生懸命探しているらしいがまだ適任者はいないと聞いている。そう簡単には人材は見つからないのが普通だ。学校法人の理事長としたら、何とか勤務継続をと思っているが実際はそう簡単な話ではないみたいである。それは女性には「出産という大事とタイミング」があるからだろうと思う。生む、生まないは当事者のみの結論であり、他人が口を出すことではないが、女性の職業人が職場で勤務を継続しながら出産するとなるとご本人自覚と覚悟、周辺の人間の理解と協力が徹底して必要である。特に私の責任は極めて大きくなってくる。本校には女性の教職員の数が相対的に少ない。特に女性教員の数が少なく修学旅行などの付き添いで支障をきたし始めている。折角慣れて素晴らしい授業をするようになっても「結婚します」で退職される時は「顔で笑って心で泣いて」の場面である。