2020年7月10日金曜日

本校のカウンセラー、臨床心理士、公認心理師のK先生

本校のスクールカウンセラーのK先生と本日初めて面談をさせていただいた。不登校などの心の問題を抱える生徒の状況を教員ではない視点から心理学の専門家の先生に向き合ってもらうことは生徒の心のケアにとって極めて大切なことである。初めてと書いたのはこのコロナの最中にカウンセラーの先生を増員したからである。今までの先生も素晴らしいお方で私は評価申し上げていたが、関東の方の私立学校の兼務もあり、今回のコロナの影響で移動が難しくなり、至急に他の先生を探し、紆余曲折があったがようやく見つかったと言うべきか、私はホッとしている。大事な生徒の心の相談をお任せするのだから「それなりの学歴、資格、経験、お人柄」が極めて重要なことは言を待たない。誤解しないように敢えて言えば、教育機関において心理相談業務に従事する心理職専門家の職業名および当該の任に就く者がスクールカウンセラーであり、必ずしも資格は要らない。しかしこのK先生も素晴らしい「臨床心理士の資格」を有された先生である。
国立大学の博士課程後期まで修了されているから、頭脳明晰なことは間違いない。学歴だけではない。公立中学でのカウンセリング業務、医療法人のクリニック病院での勤務、大学でのカウンセリング等々様々なご経験を有している。加えてK先生は国家が認定した「公認心理師」でもある。「臨床心理士と公認心理師の”し”の字の違いに注目!」2015年99日に「公認心理師法」が成立し、2017年9月15日に同法が施行されたことで、心理職においては国内で初めてとなる国家資格として「公認心理師」が誕生したが、この資格もすぐに取得された。策定された背景には、心理職における専門資格を明確にすることでの活動領域の汎用化、雇用の安定、心理職の質の向上などが目的としてあったみたいだが苦労する割には収入がそれほどでもないのが背景にあったのかも知れない。「公認心理師が行った精神療法で、診療報酬を算定できるようしてはどうか」という議論が厚生労働省でなされていると聞く。

公認心理師を有している学校は誇りである。とにかく学校には「生徒個人の、時には保護者、家庭の問題」がある。これらは直接的に生徒の心に弾丸の如く突き刺さり大きな影響を与える。だから「スクールカウンセラー」が必要であり、どの学校も有している。学校現場で何かあれば「スクールカウンセラーを派遣し生徒の心のケア」をしたいとは公立学校教育委員会が使う常套句であるが、何時もは常駐していないからそのような言葉になるのだろう。本校では毎日ではないが日を決めて「臨床心理士、公認心理師」の先生に来て貰っており、教員でなくて生徒はカウンセラーの先生に心の扉を開くことを期待しているのである。私は保健室の隣を「教育相談室」としてカウンセリング室にしている。多くの人の目に触れるため敢えて「カウンセリング室」とはしなかった。そして、スクールカウンセリングの趣旨から個人情報の管理を徹底し生徒・保護者に安心して利用してもらえる環境を整えている。また、K先生には恥ずかしくない「処遇・待遇」を今後とも図り、今後とも末永くご指導を賜りたいと思う。