7月も今日で終わり。本当にこの1学期は「コロナで始まりコロナで終わった」感じだが、このコロナ、まだまだ終息どころか、感染真っ盛りである。幸い、本校の関係者には感染者は出ていないが、「一寸先は闇」だから安心安堵などしている余裕はない。8月5日が終業式だから「早く来い、来い、終業式!」とついつい思ってしまう。一人の生徒、一人の教員の感染が出てしまうと濃厚接触者の追跡、教室や学校全体の消毒、臨時休校等々大変な事になるから、それが大変である。しかし終業式を前に嬉しいこともあった。「グーグル認定教育者レベル1」の合格者がほぼほぼ専任教諭、常勤講師の先生全てが取得してくれた。このような学校は日本広しと言えども本校だけではないか。誇りにしてよい。私は定めた時期は遅れたが、頑張った専任に元々出さないと決めていた顕彰金を8月払いの給与に減額して5000円を合算して出すように事務長に指示をした。優しい理事長である。期限通りが20000円、1か月遅れが10000円、2か月遅れが5000円である。
もう一つ嬉しいことは来年度の教科書選定で中学校は英語の教科書を従来の三省堂から東京書籍に全面的に変えたことだ。これは私が指示したことではなくて中学校の英語科の教員が議論して決めたことであった。この点が素晴らしい。先生方は総合的に検討し、ICTに力点を置き、教科書の至る所に「QRコード」が散りばめられており、自宅で携帯電話を通して音声などを確認できたり、各ページがビジュアル化され、イラストや写真が多い。又小中の連携がなされ小学校で習った英語も復習できるなど「優れもの」である。私は高校校長同席で英・国・数・社・理の基本5科目の教科長を集めてこの英語科の教師としての卓越した動きを紹介し他教科も頑張って欲しいと激励した。
学年主任はやるべきことが「必修みたいに」待ち構えているし華々しいから「花の学年主任」と言われることがあるが教科長は「地味」な点がある。しかし校内の定期考査の問題制作や入試問題等大きな担当グループの枠組みの中での「とりまとめ役程度」だから従来教科長の存在感は確かに今一つであった。しかし学校とは元来教科を教えるところであり、私の「がみがみの指導」もあって存在感も徐々に強くはなってきているが、ICT時代にはますます教科長の力が必要であり、私は「今後とも教科長を後押し」していきたいと思う。そう言う訳で数の多い5科目と保健体育の教科長には8月給与から「教科長手当」を50%もアップして支払うことにした。正直に書こう。今までは月額10000円だったが15000円とした。年額で6万円の給与アップだ。理事長の思いを受け止めて各教科長は頑張ってくれるだろう。他の教科についてはもう少し様子を見たいと思う。
グーグルで頑張った教員、ICT教育の推進エンジンとなる教科長には頑張って欲しいという激励の意味で手当てをアップするように、「私は出すものは出す」。学校が金を貯めても意味はない。コロナで営業自粛をお願いするなら保証とセットであるべきだと思うが学校の教員には営業自粛して貰っては困るから、「教員としての営業、すなわち生徒への良い教育」を展開して呉れる教員にはセットで「論功行賞」を明確にするのが木村流である。良い仕事をして上げる人は上がるが何もしない教員がそのままという訳にはいかない。当然給与ダウンである。社会ではごくごく当たり前の事だ。