2020年9月2日水曜日

スマホの管理

総務省は今、「ネット上の匿名による他人の誹謗中傷」について抜本的な法案を検討中である。一日も早く法制化を望みたい。これ以上人間として卑怯な振る舞いはない。相手に正しく説明しようにもそれが出来ず、虚偽や誤解を元に言いたい放題、書きたい放題であり、書かれた人はたまったものではない。最近では被害者の自殺事件も発生した。こういう匿名人間に限って「特定される危険性」があると感じたらいち早く削除し「トンずら」するのだから「厚顔無恥、この上ない恥の上塗り」である。一度このような事をしたらその人は一生このことが脳裏から離れないであろう。人間としてこのような事だけはしないほうが良い。



職務上というか、役目柄と言うか、私のところには匿名の手紙が来る。殆どが教員と生徒に関してであるが、冒頭大体が匿名であることをごたごたと詫びながら書いているのがほとんどである。「堂々と名乗って送れ」と言いたい。大体誤解や思い込みで書いている。特定され自分が被る不利益を恐れているのである。この時点で内容に自信が無いのであろう。堂々と名乗って意見を表明する人にこちらは非難など一切しない。かえって感謝することが出来るし、一挙に距離が近づくこともできる。しかし氏名を名乗っても悪意があれば勝手に好き放題ネットに書く御仁もいる。その昔本校と私は好き放題書かれ、これは許せないと訴訟した。地裁、高裁、最高裁にまで持ち込み、徹底して名誉侵害の民事賠償金を勝ち取った。高額の賠償金を勝ち取った。



もう一つの卑怯な振る舞いは断りなく録音や写真や動画を撮ってそれをネットにアップしたり自分のうっぷん晴らしに利用する人間がいる。特にスマートホンの機能が格段に向上したから人は簡単に情報を入手できるし、悪意を持ってそれを利用しようと思えば可能な時代となった。学校は生徒の成績や保護者の個人情報など機密情報が極めて多いところである。私は昨日の拡大管理職会議でこの点を指摘し、スマートホンの取り扱いについて「ルーズになっていないか」再度チェックするように指示を出した。管理職や入試広報部など一部の許可を得た人間を除き、教職員が何時も校内でスマートホンを持ち歩く必要はない。

 

特に理事長室、理事室、両校長室、各職員室、事務室におけるスマートホンの取り扱いについて「内規を整備するように」した。要は生徒はしっかりとスマートホンを管理しているのに教職員がスマートホンの取り扱いにルーズであったら示しが付かないだろう。教職員は出勤してきたら自分のスマホは基本的に机の引き出しに入れ、管理するようにして持ち歩かないようにすべきである。最近他校で「腐ったミカンは要らない」などと録音されてそれが大きく記事になっていた。ネット社会における必需品であるスマホであるが、それだけにこの使い方に人間性が出るように感じてならない。特に管理職に対して私は個室で微妙な案件で教職員と応対する時は複数の人間を同席させ、スマホの保持について確認すべきと検討を指示した。