2020年9月11日金曜日

新型コロナからの突き付け?

「新型コロナはまさに世界を一変」させた。一年前に誰がこのような事態を想定していただろうか?本校のみならず全国の学校でも多くの局面で状況が様変わりした。人生の晩年でこのような経験をするとは私自身、思いもよらなかった。しかし私は前を向いて進むしかないと覚悟を決め、嘆くのではなくて与えられた環境で今何がベストか、教職員の為、生徒の為に出来ることは何かを問い続けながら学校を経営している。とにかく「やり方が変わった」。昨年通りとはならないのだ。しかし考えて見ると「これは又チャンス」と捉えることもできる。やり方が変われば見えなかったものが見えるようにもなるし、思わぬ良い点も分かる。仕事の仕方が変わってくるのは「働き方改革」にもつながる。「学校行事を見直すちょうど良い機会」と捉えた方が良い。戦後70年間続けてきた公立、私立を問わず、全国の学校の大なり小なり続けて来た、今までのやり方がコロナの時代、これが正解だと誰も言えなくなった。もう昔には戻れないのかも知れない。

今日から週末にかけて学校は忙しくなる。その準備で私は走り回わらねばならない。まず今夕から「私学展」だ。従来の大きな会場だった場所は天井が低く狭いので「密を避ける為」に会場を大阪府立国際会議場(グランキューブ大阪)とリーガロイヤルホテルの両方を使って分散で今夕から実施される。夕方スタートなどは初めてで、まず今日は16時から20時までだ。20時など従来では考えられなかった時間帯である。明日からは従来の16時閉場が18時30分まで延長される。これは考えてみると生徒や保護者にとって便利な時間帯である。長期間、長時間になるがだがこれも密を避ける為で2カ所の会場に100のブースを設け、ターンとして一回当たり1000人を上限で入場制限をかける。従って今までの2万数千人規模から約半減の入場者だがこれが精一杯である。私学展は一種の私学のお祭りであり、一流ホテルを借りてやるのは初めてだが「背に腹は代えられない」から致し方がない。

外部では私学展で入試広報部だけでは足りず応援の教職員を動員しながら、一方では学校内部では重要な学校行事である「秋季例祭」があり、その後は「浪速祭」だがこれも様変わりになった。例祭は簡略化し、私の大好きな「神輿のお練り」もなく、大勢の人でにぎわった「模擬店」も一切中止とした。要は文化部のミニ発表会程度で午前中に終わる予定だ。それでもやらないよりはやった方が生徒は喜ぶ。喜び半分程度だろうが生徒は理解してくれた。本当に良い生徒ばかりである。私が着任後すぐに創設した10月の中学校の体育大会は「無観客大会」とした。保護者には申し訳ないが仕方がない。又10月末の中学校校外学習「カレー作り」は中止で授業とした。


メディアが発達し、完全なデジタル社会になりつつある。そのような環境の中で学校はどうあるべきか、コロナは我々に無言で問いかけているような気がしてならない。「学校の原点に立ち戻れ」と言っているのか?学校は教科を教える場所が原点である。他の事は学校でなくても出来る話だが具体論となるとそう簡単にはいかない。しかし私は教育現場の実態をこの20年間、目の前で見てきて思うのは「教育の考え方とやり方を変える今こそがチャンス」と思う。無理して学校に来なくて良いし、偏差値の高い大学に進むことだけが学校教育の目的ではなくなった。学校への過度の負担から教育は家庭を含めた社会全体の責務と役割分担を考える方策を具現化すべき時代であるとつくづくと思う。それで日本と言う国は変わる。