2020年9月28日月曜日

人生100年時代

私事で恐縮だが、昨日の日曜日、ゴルフを楽しんだ。30代の「がむしゃら」の企業戦士、40代での出世競争、50代での企業幹部、そして50代後半からの教育界への転身、そして今、この歳でようやく始めたゴルフに興じている私がいる。見ず知らずで、恐らく私よりは若い、一緒に回らせて頂いたシニアの方々に話の途中で私の年齢を明かすと「目を丸く」して驚いておられた。「お元気で、全くそのお歳には見えない」と言われるのだ。確かにドライバーは全て私の方が飛んでいた。私は年を取った精神的な意味で「おっさんや、じいちゃん」だけにはなりたくなくて「状況に応じて自分が変わる努力」をしてきた。単なるおっさんやじいちゃんだけには死んでもなりたくないのだ。

 「人生100年時代」とはいうけれど、あと自分は何十年も生き生き働き続けることができるのだろうか。そんな不安を抱ながらも、変わりたくても変わることができない、おっさんになってはならない。「男も女も生涯現役、生涯仕事」で行かねば後述するように日本と言う国は成り立っていかない。「人生100年時代構想会議」は、人生100年時代を見据えた経済社会システムを創り上げるための政策のグランドデザインを検討する会議として、平成299月に設置され、9回にわたって議論が行われ、その中間報告が平成30613日に「人づくり革命 基本構想」としてまとめられた。非常に良く纏まった資料だ。

ある海外の研究では、2007年に日本で生まれた子供の半数が107歳より長く生きると推計されており、日本は健康寿命が世界一の長寿社会を迎えている。100年という長い期間をより充実したものにするためには、幼児教育から小・中・高等学校教育、大学教育、更には社会人の学び直しに至るまで、生涯にわたる学習が重要であるし、人生100年時代に、高齢者から若者まで、「全ての国民に活躍の場」があり、全ての人が元気に活躍し続けられる社会、安心して暮らすことのできる社会をつくることが最重要な課題である。高年齢者が健康で、意欲と能力がある限り年齢にかかわりなく働き続けることができる社会の実現を目指すことは国や地方の行政に仕事だけではなくてまず「おっさんや、おばはんには自分はならない」という気概が必要だ。更に言えば覚悟と今からの準備だ。

日本の平均寿命は女性87.45歳、男性81.41歳でともに過去最高だし、女性の過半数が90歳まで生きる。「人生100年時代」は決して大げさではない。2019年の日本人の平均寿命は1989年と比べて女性は5.68歳、男性は5.5歳延びた。「世界の平均年齢は2020年現在、30.9歳」であるが「日本の平均年齢はなんと、48.4歳」である。年齢構成も完全な「いびつ形状」であり、4559歳、ついで7579歳が圧倒的に多く、また子供が圧倒的に少ない。また年齢別パーセンテージを見ても2554歳に追いつく勢いで、65際以上が28.4%を占めている。間違いなく少子高齢化社会が今の日本の姿であり、このカーブは見事な右肩上がりで今後とも続く。

今日は午前中に摂津市の森山市長を表敬訪問した。私が本校に来た同時期に府会議員から首長に転身され、私は企業から教育界に転じた。この間本校理事をお願いして何かとご支援ご指導を賜ってきた大変有名なお力のある政治家である。あの橋下徹さんを泣かしたことでも有名である。今回の市長選では5期目になるが圧勝された。新聞記事では多選批判は全くなく、御年76歳、ますますお元気で私は何時もパワーを頂いている。私は今日も多選など全く関係なし、摂津市民の為に生涯現役、100歳市長を目指してくださいと申し上げたのである。多くの方々に元気を与えるだろう。