2021年7月14日水曜日

高校2年生修学旅行の行先決定

学校は4月1日から新年度がスタートする。今年は例年に比べ少し様相が違う状況が出てきている。それは3か月やそこらで1年生の「転入試」の数が多いのである。本日時点で中学では転出はゼロだが転入が二人もあった。これで浪速中学の1年生は総勢138人で新記録となった。浪速高校では転出が2名で転入が2名で差し引き変わりはない。高校の転出は不登校の生徒で何回も話し合ったが通信制に行って子供を楽にさせたいとの保護者の意向だった。転入の二人は前の学校が「肌に合わない」という事で「面倒見の良い浪速の話」を聞いて3か月で学校を変えたのである。私はこれらの背景にはやはり「コロナの問題」が潜んでいるように思えてならない。コロナは通学方法やカリキュラムなど学校の状況と家庭の状況と合致しないケースがあることを浮かび上がらせた。いずれにしても私は特に転入してくる生徒には「120%のケア」をするように両校長にお願いしている。不安の中で転入して来る生徒は最後の最後の砦が浪速だからである。 

大阪のコロナ感染者の数が想定通り増え始めた。第5波かも知れない。蔓延防止特別措置からひょっとしたら緊急事態宣言に変わるかも知れない。本当に困ったものだが、学校は状況に応じて対応していくしかない。今年も来週から始まる「2泊3日伊勢修養学舎」は形を変えて「日帰りお伊勢参り」にせざるを得なかった。問題は「秋の修学旅行」であるがこれは海外旅行を2年連続で諦め、国内旅行にした。その行先も決めた。早く決めて8月の休校期間中に先生方に「下見」をして貰わないといけない。ポイントはホテルや旅館の「徹底したコロナ対策」が取られているかどうかである。過日付き添い教員の内、下見に行ってもらう先生方を決めて校長より伝達して貰ったのである。これらの先生には申し訳ないが生徒の安全の為であり宜しくお願いしたいと思う。

 




行先は「練りに練って」下記の5カ所にした。パリ、ロンドン、ローマ、ストックホルム、ベルリン、プラハ、ニューヨークなどと比べれば名前負けする感じはあるが、何とかネーミングと中身を吟味して総勢716人の高校2年生を6班に分けて実行する。

   「道東コース:世界遺産、知床を含む3つの国立公園での大自然満喫とアイヌ文化体験」

   「道南コース:函館山100万ドルの夜景と北海道開拓の歴史を知る」

   「長崎コース:世界最大級のイルミネーションハウステンボスと東シナ海の魚の宝庫、五島列島」

   「宮崎コース:天孫降臨の地、神話のふるさと高千穂とコバルトブルーの日南海岸」

   「沖縄コース:八重山諸島、亜熱帯の自然体験と沖縄本島での平和学習」2グループ

 代表として道東と宮崎コースを示しておこう。



下見の派遣には相当の費用が掛かるが事前下見も無しで、生徒を送り込むわけには行かない。しかしだ。もし今のコロナが一向に収まらず行く先の地域や宿泊場所でクラスターが出て閉鎖となれば全てが終わりとなる。後は行けるグループと行けないグループがあるのは許されるのかというテーマになろう。しかし本当に新型コロナウイルスには振り回される!