2021年7月7日水曜日

常勤講師の先生方、教師の本分、本質を見失うな!

4月1日に着任された新常勤教職員の先生方が頑張ってくれている。嬉しい限りである。丁度2か月経ったので例年の如く「2か月の感想文的」なものを1000字程度でまとめて提出頂いた。総計24名の先生方であるが全ての先生が「本校に満足」してくれているのが何よりである。特に大学や大学院を卒業・終了した「新卒」の先生には我々も気を遣う。それは社会に初めて出た訳で我々には「雇用した責任」があると考えるからだ。学生時代と違って社会は「そう甘いものではない。さりとて、そう厳しいだけでもない」。特に学校の先生には社会から特別の期待感があるだけに、逆にやりがいもある筈だ。そんじょそこらの会社勤務であるサラーリーマンではない。それをプレッシャーと感じずに自らを鼓舞する応援歌だと思えば良い。その為には「謙虚さと学び」だ。これに尽きる。

 



本日は一人の男性新人教諭、歳は22歳、有名私大を卒業したピカピカの社会科の新卒先生である。

「着任二か月レポート」 高校第三学年所属 社会科 〇〇〇

  二か月浪速高校で働かせていただいて、感銘を受けたことが二点あります。まず、一点目が教育環境の充実度です。私が教育実習に行かせていただいた学校でも電子黒板はあり、ICTを用いた授業をさせてもらいました。しかし、動画を視聴させるとなると接続が切れてしまう、生徒にパソコンを貸与していないので情報の共有ができずに終わってしまっていました。本学ではネット回線が切れることもなく動画を視聴させることも、chromeを用いて情報共有をすることもできています。また、授業中に視聴した動画をクラスルームに添付することで自宅学習の幅も広がるというプラスαのICT環境が整っていることに感銘を受けています。 

 このようなICTを最大限に活かした授業をさせていただき、理事長先生がおっしゃっていた板書し、生徒に聞かせるだけのチョークアンドトークは古いと実感しています。ICTを用いた授業をすることにより、授業の効率化を図ることができ、時間短縮をすることができています。その短縮した時間で鮮明な史料を提示し、そこから何が考えられるのかといった思考力を育てる時間を多く取ることができています。授業内で考える癖をつけていくことにより、生徒たちが社会に出た際に、新しいことを考え活躍していくことができると感じています。このような時間がとれているのも教育環境が整っているからです。生徒の将来育成のために整っている本学の教育環境は素晴らしいものであると二か月働かせていただいて実感しています。 

 二点目が、理事長先生についてです。私が通っていた学校では、理事長先生が生徒の前に立つということはありませんでした。しかし、本学では月に一回は確実に理事長先生が講和をしてくださり、生徒の前に立ってくださっています。また、直接生徒の前に立つだけでなく、理事長アラウンドで逐一何をしたのか、何をしていかなければならないのかを報告してくださっています。このことにより、生徒だけでなく保護者、私たち教員も安心して毎日を過ごすことができていると感じています。理事長先生が生徒・保護者・教員が安心して過ごすことができる環境をつくってくださっていることに感銘を受けています。働き方改革にも力を注ぎ、決して理事長先生だけで決めるのではなく、教員の言葉を聞き、参考にして改革を行っていただいていることにとても感謝しています。

 まだ着任して二か月しかたっていませんが、この学校は他の学校が真似をしていくべき部分が多くあると感じています。



 この若い常勤講師は素直であり謙虚であると感じられるところが良い。だから自分の経験や他との比較が出来る。比較が出来ることは凄いことなのである。その違いを次なるエネルギーに変えているところが素晴らしい。匂い立つような若々しさが感じられるではないか。今後とも素直に伸びて欲しい。そして毎日こつこつと教科指導の勉強をして欲しい。最後に全ての常勤講師の先生に告げたい。人柄は良い、分掌もしっかり、クラブも立派にやってくれている、しかし基礎学力が無いでは立派な教師とは言えない。教科指導こそ教師の本分である。少なくとも大学入学共通テストで言えばほぼ満点近くを取って欲しい。全国の高校生約50万人の平均点が60点と言うのに同じ問題を解いて貰ったら50点も行かないようでは本校では永久的机と椅子はご用意は出来ない。当たり前であろう。大学入試問題で先生が生徒よりも点が取れないようでは「笑い話」にもならない。