来年度に向けて用意する高校用の教室はスペース的に「総理官邸のイメージ」とするのはどうも難しそうだ。無駄な空間が出来てしまうからだ。やはりここは「その後に着手する浪速中学校棟と連接」した校舎群が良いと考えている。そう、「L字型配置」とするのが得策だと現時点では考えている。果たしてプロの設計者がどのような案を持ってきてくれるか楽しみである。遠い将来も考えれば中央館別館は高校、中学の双方が利用しやすいような設計が望ましい。特に角の2教室分を合わせて「大ホール」に変えることが出来れば回転率の良い多目的の大きな部屋が出来るだろう。私は事務室前に置いている大林組さんから頂いた全体のミニチュアモデルを凝視しながら頭を回転して考えているのである。至福の時だ。
建物構造は「高床式」にする。これだけは絶対条件である。高床式とは柱や杭を用いて床面を地面高くした建物のことをいうが一階部分が透けている感じが何とも云いようがないほど感じが良い。それに「生徒の駐輪場のスペース等」もそこに置くことが出来る。高床式は全世界で見られるが日本では何と言っても「伊勢神宮」である。本校は神社神道系の学校であり、極めてお伊勢さんと関係が近い。大正12年5月1日に開校した創立100年の伝統校である。特徴のある建物を思っていたが屋根に「かつおぎや千木」を設置するのは神社に対して申し訳ない気もする。中央館別館屋根はポイントになるだろう。中学校棟は高床式で陸屋根のイメージで良いが真正面の別館NS館の屋根の形は果たして?
ところで今日は「浪速中学校2月特別選抜入試の日」であった。昨秋から続いていた中学校入試も今日が本当に最後の最後である。何と受験生は7人と想像を超える小学校6年生がやって来た。内4人はコロナの関係で延び延びになっていたものである。面接主体に細心の注意で選抜を行い、11時には合否の発表を行った。現時点で入学者数は3年連続で130人の大台を超えて4クラスとなる。これで中学校は全学年が4クラスで合計12クラスの編成となった。全く一人前の中学校になってきた。高校は恐ろしい勢いで私は正直その数が恐ろしい。800人を大きく超えそうであり、「嬉しすぎる悲鳴」であるがうちは私学だ。本校で学びたいと思う生徒を大歓迎するのは当たり前である。来週の2月10日、2090人を超える受験生がコロナ禍の中で登校してくる。万全の注意と体制で迎える手筈は整った。