予定通り、今朝の朝刊各紙は10日に始まる「私立高校入試」の最終出願状況について報道していた。先月末の発表は出す側の公立中学校校長会の責任で、今日の発表は受ける側の私立中学校高等学校連合会の名の下である。前回と違うのは他府県からの出願が含まれており、沿線の私立はその恩恵を受けているから数値は幾分変わっている。「22年度入試の総合倍率は2.77倍」で「専願率は29.12%」6年連続の上昇であった。「浪速高校の倍率は3.63倍」であった。大阪府の授業料無償化支援の影響は大きい。維新様様である。本校の順位は「応募総数順で3位」、「専願数順位で4位」の位置であった。特に応募総数では昨年が10位だったから大躍進である。専願順位は昨年が6位だったのでこれも伸びた。徐々に徐々に専願数が伸びてきているが、当分この傾向は続くと思っている。
個別に見て行くと順位の入れ替わりが激しい。しかしやはり生徒を集める学校は集めており、出入りはあっても大きな変動はないから如何に教育界は保守的であるかが分かる。マラソンや駅伝の15人抜きなどは有り得ないと思っておいた方が良い。複数の塾関係者から「やはり伝統校が強いですね」とかのお話があったそうで、伝統の上に更に革新的に学校改革を推し進めている学校、それと最近の大きな傾向は「門戸を広げる」というスタイルの所は生徒を集めている。まず合否基準とかの前に「入りたいと思う生徒を歓迎する気風」が勝ってきているのではないか。部屋に報告に来た入試広報部長と数値を見ながら色々と話したのであるが、自然と笑みがこぼれる。
10日学力試験、11日採点、集計、12日合否判定、発送と緊張する週になった。手抜かりなくやらねばならない。特にコロナ対策は最優先で対応し、万一の事も考え予備日も設定している。事務の業務は教員の応援であり、昼食、夕食、それにおやつや湯茶なども用意する。今朝ほどおやつ以外にのど飴やチョコレートクッキーなどの差し入れも約2000個準備できたという。後は高級和菓子だ。それに加えて伝令などを担う生徒からの応援もあり、奉仕料の準備も完了した。教務部長から手引書が届いたがかっちりしたものであった。近年にない数の受験者であり、これがもし大幅な減少であったら幾分気も滅入るが入試広報部や学校全体の総合力で余裕ある数値を叩き出してくれたから、前向きに対応できるのが嬉しい。私は出陣前のファンファーレが高らかに鳴り響くのが耳に聞こえてくる。