2022年2月26日土曜日

春めいた気温の中で思う事!

 ようやく春めいた気温になってきた。昨日で学年末試験が終わり、生徒は「家庭学習日」として登校は免除した。試験が終わったからと言って「万歳、さあ、クラブをやろう!」とは許可していない。当たり前だ。午前中は自宅で「アクティブに学習」して貰わないと困る。生徒が居ないからと言って教職員が「万歳、今日は休み!」とするのは基本的に許されない。それは「今日は集中採点日」としているからである。この3学期、初めて導入した制度で良ければ来年度の教職員の働き方改革に反映させていく考えであるが、未だまだ大きな実験中である。朝から各教科長を順番に呼んで状況をヒヤリングしたが「大体40%程度の採点進捗状況」であり、今日中に目途を付けると言う事なのでこの新制度の有効性を厳しく評価して行きたいと思う。

 その後先日に続いて先の大学共通テストの解析について国語科と数学科の分析と結果を聞いた。特に国語科長の話は「分析資料が素晴らしく、最大限の評価を与えるべき」と思った。このような先生がいる限り、本校の教科指導は外に向かって誇れる。本校生徒の現実、将来像を分析し対応策を考えないような人物が生徒に教科を教えることなど出来はしない。まして教科長などの重要役職が務まる筈がない。指導教諭である、この先生には来年度から教科長全体の指導に当たって貰うことにした。本校の宝である。私が深く尊敬する先生だ。



今日は既に入学の決定している新1年生となる生徒が登校して来る。2回目である。校長先生の講話から始まり生徒生活指導に関する「親入生心得」「健康調査票」「通学証明書発行願い」「クロムブック購入とICT教育の説明」「教育後援会加入」「防災用品の備蓄」等々盛沢山に見えるが要領よく1時間で終了する。このように既に令和4年度は始まっており、スタートダッシュをかけて早く本校の生徒になって貰いたい。22日の職員会議で私は令和4年度の業務執行体制について詳しく開示し説明したが、組織図に教職員が理解し易いように「本法人が最大最重要とする経営課題を解決する為のシフトを敷いた」積りある。


 
課題とは「中学校生徒募集へのテコ入れ」と「教職員の働き方改革」の二本立てだ。特に中学の生徒募集は大きな山場となってきているとの私の強い危機感が背景にある。ここ最近の3年間で137人、136人そして今年が133人と2年連続で「右肩下がり」となっていることを「たかが数人」と軽く考えてはいけない。統計的には2年連続で下がることは来年度も続くと言うことである。「上り調子」であれば2年連続で下がることはない。今までのやり方の限界が来ていると言うことだ。これを打破し新しい発想で大きな壁を突き破らねばならない。「来年度の創立100年を輝かしく迎える為」にも入試広報部中学校募集は頑張って欲しい。その為に経営資源は幾らでも投入する積りだ。

 この2月、私は極めて大きな経営判断をした。校舎「中学校棟」を新たに建設することを決めた。「地上6階建ての素晴らしい新校舎」を最後に残していた「虎の子の土地」に建設する。校舎は出来たが、肝心の中味を埋める生徒が入って来ないでは「泣くに泣けない」ではないか。直ぐに壁が突き破れるなどの甘い考えは無いが、このまま「だらだら」と同じような陣容、同じ頭、同じやり方をしていれば先行き展望は無い。「少子化で生徒がいません」などの理由は聞きたくはない。入試広報部の体制を強化するしかないのか?春めいた気温の中で思うことは多い。気が休まる暇もない。