毎年毎年、同じことの繰り返しみたいになるが、これは全てが上手く回っている証明だと思う。厳密に観れば少し違っているのだが、大きな事件も無く「しずしず」と学校行事は消化されていき、中学入試から始まった私立学校の入試は2月中旬の高校1.5次入試で一区切りとなった。19日には高校の専願入学者の制服採寸があって多くの専願合格者が登校してきた。この日から「学年末試験」が始まり、それはまだ続いている。丁度今は「一服の秋」といいう感じであるが学年末試験が終われば、学校は再度エンジンを吹かし、「令和3年度の集大成と令和4年度の準備」に向けて3月末までゴールを目指して走り出していく。丁度今の「端境期」が、本校における「人事の季節」となる。
私立学校の人事権は、公立学校とは違うので都道府県の教育委員会とは100%無関係であり、人事権は、理事会にある。私立学校の理事長は私立学校を設置運営する学校法人の理事の中から互選で選ばれ、「理事長が総理し専決する」という言葉があるように校長、教諭に対しての人事権と懲戒権は原則として理事会を総理する理事長にある。ただし生徒への懲戒権は校長の専管事項である。2月初旬くらいから理事長は常務理事、高校、中学の校長の4人で真剣な議論を重ね、最終原案を確定し本日開示したのである。理事長が一人で勝手に好きなように人事を決めると言う事ではなくて、両方の校長が原案を作成し理事長に対して「意見具申」という形で提案しそれを理事長が専決する。
過日、該当の教職員を一人一人部屋に呼び、常務理事、高校校長同席で丁寧に優しく期待を込めながら「内示と言う行為」を行った。内示と書いたのは正式決定はあくまで3月24日の理事会での最終承認を得てからという形にしているからである。今日の発表を持って「令和4年度の業務執行体制」の大枠が定まった。この後、管理職とそれぞれの分掌長、学年主任が相談して、担任、委員会、クラブ顧問等が決まっていく。人事が定まり、後は大きなテーマである「令和4年度の働き方改革アクションプラン第2ステージ」を決めて開示しなければならない。これを受けて「学校行事」も最終決定する。年度末の私の仕事は多い。