2022年2月14日月曜日

教室数は本当に大丈夫か、間に合うのか?

 16日の1.5次入試と25日のコロナ対応2次入試を残しているがほぼ体制は決したと言える。「ホッとするひと時」であるが、教職員と違って私には極めて重要な仕事がある。それは「教室は本当に大丈夫か?間に合うんだろうな!」という命題である。加齢と共に「過剰心配性症候群」が出てきている。令和4年度入学式は今のところ4月5日を考えており、それまでに在校生、新入生の入る教室の準備を済ませねば「世の笑いもの」どころか私が学校を辞めて責任を取る位でも収まらない話だ。屋外での「青空教室」などあり得ないから、これだけはどんなことがあってもやらねばならない。その為には入学者数のシミュレーションを精度を高めて実施し、確度の高い数値を想定する必要がある。丁度入学試験の当日、朝刊各紙は公立高校の志願者数を大きく報道しており、我々はこのニュースを待ちに待っていた。


 
見るポイントは本校の過去の併願先公立高校の募集人数と志願者数である。これさえあればある程度精度を高めて予想することが出来る。この数値に出願率、過去3年間の戻り率を掛け合わせて合計した数値が併願入学者予想数値である。入試広報部はパターンをAからDまで4パターンを算定している。「既に専願数と内部生の数値は固まっており」、これにパターン別の併願戻りを加えればこれが入学者予想になる。先の入試広報部長、そして今朝教頭先生と膝突き合わせて数値を確認した。その結果、我々は高校の入学者予想を830人から850人と想定した。既に浪速中学は133人と決しているから中高合わせて963人から983人の範囲だと想定し、前述した「教室数の確保と迅速な改造工事着工が必要」なのである。モタモタしている暇はない。 


まず中学は3クラスから4クラスと1クラス増えるが、これは中学校棟で対応できるから問題は無い。令和4年度の中学生徒数は合計で「12クラス、404人となり初めて400人台」に乗った。もう大きな中学校である。問題は高校である。特に浪速国際コースが最大25名程度の少人数で高校2年、3年と2クラス必要でありこの部屋を至急対応することとした。現在の選択教室1(一般教室2部屋分の広さ)を2部屋に分割することで対応する。高校の校長以下英語科の主任や担当教諭からは従来とは幾分異なる教室への改造の要望が出てきたが、私は彼らの要望通り100%OK回答をした。喜んでくれたと聞いた。資金はかかるが「戦略的な国際コース」であり、日本の普通の学校には余り見かけない国際標準の「フリースタイルの教室」を作る。これも昨年11月の河口湖の研修所を視察した効果である。 




工事期間は後2か月弱しかない。昨日は日曜日であったが、入試も終わった事なので改造の着手に入った。気になってその現場を私は見に行ったのである。その他、入学者増の対応が必要で、これには教科準備室を4部屋を中仕切りを取り、一般教室2部屋分を確保することで対応し、これも昨日、工事の為の養生工事を行った。生徒が居ない時を狙って音を立てないように少しづつ工事を進めるのだ。設備担当も工事の請負業者もしっかりとやってくれるだろう。迅速に美麗に造って欲しいと思う。本当に何人の併願戻りがあるのか。想像だけで物事を進めるのが辛いが仕方がない。心配事は絶えないがこれも給料の内だと思って頑張るしかない。