2022年6月4日土曜日

少子化の進展の中で

 今朝の朝刊各紙は一様にトップ1面に同じ記事を掲載している。「2021年度の出生数が81万人と少子化が一段と加速している」という内容だ。これは国が推計している数値よりも6年も早く到達しており、これだと人口が1億人を割り込むのは2049年よりも早くなるとの想定である。しかしこれらの記事を読んでも個人では如何ともしがたい。少子化の進展だからと言って、私学経営者の立場から入学者数の減少を心配するなどのけち臭い思いは全くないが、「我が国の国力」に思いをはせると、「暗澹たる気持ち」になる。俗っぽいが「人は石垣、人は城」で人口の多さはGNP、技術開発など全ての面で源である。 

既に来年度入試の準備作業は始まっているが、今日の土曜日も某大手塾さんから学校見学会にお越し頂いた。何と昨年を倍以上上回る数の参加者で前述した少子化の中で真逆の傾向は本校の評価が依然として高いということか、どうか分からないが私は入試広報部の管理職に「謙虚に」、ご対応するように指導した。いずれにしても大切な事は組織を柔軟に保ち、私立高校、中学校として社会の負託にこたえられるように「常に中身を進化」させておかねばならない。少子化を嘆いているだけでは消えて無くなるだけである。そして今のうちに「出来うることは全てやるという気概」が重要で、時期を待つとかそういう言葉は寝言であり、「良かれと思う事は、今すぐ手を打つ」姿勢こそが少子化対策である。



 
又本日は「PTA総会」の日であった。ようやくここまで辿り着いた感じだ。参列者は少なかったがそれも「フェイス ツー フェイス」で総会を持てたことはコロナ禍から日常を取り戻しつつあるという事である。しかし「ずーっと」先の話になろうとは思うが、少子化、日本の国力、家庭単位の先細りなどを考えると、このようにお忙しい家庭婦人を学校にお呼びして総会を開くのが適切なのかどうか少し考えが前に進む。「オンラインPTA総会」がいずれは主流になっても不思議ではない。今、企業では株主総会が目白押しであるが、その資料を読むと各社一様に「オンライン株主総会」の確立に躍起となっているのが分かる。私は冒頭の挨拶で「浪速100年」の歴史について触れ、今後ともPTAとタイアップして「良い学校・・グッド スクール」にするべく努力すると誓った。 




昨日、堺市の「高天原スポーツキャンパス」において「産土ゴルフ練習場グリーン」の「引き渡し式」があった。既に「打ちっ放し場とシミュレーションルーム」はこの3月に竣工式が終わっていたが、春先にグリーンに「芝」を植えて、ぼつぼつ状態が良くなっていたので、発注者として「引き取る」べく判断したのである。現地ではバンカーとグリーンの緑が目に眩しく見事に有名なゴルフコースのグリーンに負けないくらいの美しさと見事さであった。私はバンカー越えのラフからアプローチショットの打ち始めを行った。運よくダフらずトップせず、ボールはグリーン上に乗ったのである。 




そして今度はグリーンに上がり、パターでカップを狙い、僅かに外れたが何とか2打で終えることが出来た。ゴルフ部の生徒には最高のプレゼントとなったと思う。「少子化の中での戦略的な投資」であったが、実は先般行った小学生のクラブ体験入学で想定を超える小学6年生と保護者の参加を得て、この施設も又少子化対策として効果を上げそうだとの手ごたえを感じているのである。私立学校としての少子化対策とは「容器や引き出しを多く持つ」ことである。