2022年6月16日木曜日

遂にNS館、建設工事着工!

遂に新校舎と言うか、別館と言うか、仮称「NS館」建設工事が着工される。昨日ゼネコンの「南海辰村建設(株)」さんの工事関係者と着工前の最終確認打ち合わせを行った。顔ぶれを見るだけでゼネコンさんの「やる気」が」見てとれた。頼もしいし、嬉しい限りだ。学校改革の中でこの住吉の本校地で私が最初に手掛けたのが「浪速武道館」建設であり、これを請け負ってくれたのが南辰(略称)さんだった。まさに本校のアイデンティティである「文武両立」のシンボルも言うべきこの建物から現在の空手道部、剣道部、弓道部そして茶道部、雅楽部、神楽部と輝かしい運動部や文化部が大きく成長してくれた。空手道部と弓道部はこの夏のインターハイに大阪代表として出場する今や全国区のクラブだ。「南海辰村建設さんが造ってくれた建物は本校に運と強さを呼び込む」。 


仮呼称は「NS館」としたが、この由来は、その当時NHKの大河ドラマ真田丸にちなんで「浪速(N)真田丸(S)」デッキと名付けたことに拠る。本丸とも言うべき「中央館」から将来構想の「浪速アリーナ建設」と「新中学棟建設」を結ぶ連絡通路の要衝の地に遂に「出城」を建設するのである。「外に打って出る」のである。更にNSの意味は東館、中央館に入っている浪速高校と明年引き続いて建設に入る「新中学校校舎棟」との接合部になり、当面は高校、中学が使う「共同使用校舎」となる。Nは中高一貫の中学から高校に進んだクラスの呼称であり、一方のSクラスは高校からの入学者の呼称の一つである。NSにはもう一つの意味があり、校地前の道路に面した「北辰門」の正面に当たり、教室は北南に面していることから考えたものである。何れこのNS館の後ろには「搭みたいな浪速アリーナ」が聳え立つ。中央館、浪速アリーナ、新中学校棟を結ぶ拠点であるNS館は来月から本格的工事が始まる。 


現在最終的な行政との調整が進んでおり、6月末には「試掘」など事前チェックを行い、7月トップには「工事範囲の仮囲い」が始まって7月中旬には「解体工事」が始まるだろう。そして「私への引き渡しは来年の3月第3週、すなわち3月18日(土)」となっている。何しろ2650名の生徒が学んでいる最中での工事だから「安全優先」「騒音対策」など徹底して行い、そのためには生徒の動線や工事関係者の資材搬入口、現場での資材置き場等々「小さな穴に針を通す」みたいな繊細な気配りが重要である。昨日のキックオフのミーティングでこの辺の所をしっかりとするようにお願いした。私は本日工事現場周辺を歩いて自ら動線を確認したのである。 




特に今回校地に隣接した遊休土地の場所を現場工事の方々の「詰所」として借用したいと要望され、良い仕事をして頂くために「二つ返事」で了解した。この土地は3年前に売りに出された旧病院の跡地であったが、学校の傍であり、私は「必死の形相」をして、買いに走った経緯がある。5階建てのシングルマンションの建設計画であったが、学院神社の真後ろにこのような建物が建つと景観も含めて了承し難く、デベロッパーの会社の社長さんに緊急アポを取り自らが動いた。幸いにも学校の前を何時も通って通勤されているお方で、学校が変わっていく様を見ていたこの社長さんは学校を高く評価頂いており、即座に土地だけを売却してくださった。本当に有難い事だった。将来的にはこの土地には5階建ての「校友会館と遠方入学者の寮」建設を考えており、今のところ空き地になっておりこれから数年「中学校新校舎」が完成するまでは役立つことになる。工事関係者にとってこの空き地が利用できるのだから本校も南海辰村建設さんも「運が良い」。この運というのは全て神様の「ご神慮」のお陰であり、運は一生ついて回るものだ。