2022年6月30日木曜日

夏越の大祓とゴルフ部「緑の甲子園」

 今日、630日は、上半期分の穢(けがれ)を落とす行事「夏越の祓え」を行う日である。2022年の上半期を無事に過ごしたが、それでも人間という動物は毎日一生懸命に生きて行く中で「罪穢れ」が付いているものだ。この事は個人本人が一番に知っている。「夏越の大祓」とは、心身の穢(けが)れ、罪や過ちを祓(はら)い清める「大祓」の神事のことであり、全国の多くの神社では、6月と12月の晦日に「大祓式」が行われる。日本の伝統行事である。ちなみに12月の大祓は大晦日の1231日で「年越の祓・年越の大祓」と言われている。最近では余り見られなくなったがこの日、「茅の輪くぐり」と言って、参道の鳥居などの結界内に、茅(ちがや)という草で編んだ直径数メートルの輪を作り、これをくぐることで心身を清めて災厄を祓い、無病息災を祈願するというもので、日本神話のスサノオノミコトに由来するといわれ、唱え詞を唱えながら8の字に3度くぐり抜ける。学校では行っていないが、来年度は創立100年の節目の時であり是非、茅の輪を作って正門前に設置したいと思っているが・・・。


何時も私はこの日、一人で学院神社にお参りし、学校が1年の前半を無事に過ごせたことに感謝するとともに、半年間の罪や穢れをお祓いし、残り半年も清らかな気持ちで過ごせるよう大神様にお願いする。陽は朝から眩しいが実に神社前に一人立つと気持ちが良い。明日は全校生徒と共に「一斉参拝」がある。コロナ対策を少し緩和してクラス代表の生徒を神社前に参列させることにした。

 



何と、何と年度の折り返し点で驚愕するようなビッグニュースが飛び込んで来た。日本高等学校・中学校ゴルフ連盟から「緑の甲子園」と言われる「2022年度全国高等学校ゴルフ選手権大会の中学校部門で本校浪速中学校ゴルフ部が出場出来る」ことになったのである。8月上旬、あの名門で名高い栃木県日光市にある「ピートダイゴルフクラブVIPコース」で行われる大会である。「文部科学大臣杯争奪競技」で全国の強豪校が参加する伝統ある高校、中学の生徒には高い目標の競技大会に本校が出場できるのである。現在ゴルフ部顧問で中学校教頭のN先生が小躍りして私の部屋に飛び込んできたのも納得できる。今朝ほど生徒と顧問を部屋に呼び「シンボルのふくろう」のイメージグッズを渡して激励した。私より数倍もゴルフの上手い生徒だが、それでも私は格好だけは付けて激励した。

 




関西圏からは強豪の兵庫の「甲南中学」、奈良の「奈良育英中学」に加えて大阪の「浪速中学」が入った。元来であれば実力的には出場は無理な所であるが6月9日に吉川インターゴルフ倶楽部で行われた「関西中学校ゴルフ対抗戦」でのスコアが認められぎりぎり参加できることになったらしい。しかし背景には大阪連盟、関西連盟、日本連盟の理事長先生方が「最近の浪速のゴルフに対する姿勢」を評価下さったとN先生は言う。特に今年オープンした「産土ゴルフ練習場」が今や大変に有名になってきており、そのような学校こそ連盟も応援すべきとの結論に至ったらしい。嬉しい話だ。生徒の為に投資したことが連盟の役員にまで届いているのである。 



私はこの産土は高校生や中学生ゴルファーには少し「やり過ぎかな?」と思う気持ちもあったのだが今回の特別出場を得て極めて「やって良かった」と思った。全ては生徒の為に動けば間違いはない。開放的なアメリカンスタイルのウェストコースはフラットなアウトから、アップダウンに富んだインへ刻々と表情を変える「男体山の雄大な美しさ」と、池を巡る戦略的な挑戦、そしてスリリングなグリーン攻略、この多彩な個性を持つホールでのプレーで本校生徒は心ゆくまでゴルフを堪能して欲しい。付き添いには中学教頭のN先生が行きたそうな顔をしていたが、まだ「オッケー」を出さず、場合によっては私が行く積りだと言ったら悲しそうな顔をしたので、「冗談冗談」、しっかりと引率してくるように言ったのである。