2022年7月13日水曜日

フィリピンのパーペチュアル・ヘルプ大学との連携オンライン調印式

 1学期の期末試験が終わると学校は時間的に余裕ができると一般には思われがちだが、そうではない。「逆に忙しい」というのが実感である。教員は先の考査の採点作業を済ませ、1学期の成績を纏めなければならない。20日の終業式やその後も学校行事は「ここぞとばかり」に多くあり、その準備の為に教職員は廊下を歩く速さも「小走り」という感じである。とにかくこの時期に学校としてやらねばならないことが「目白押し」である。今日は午前中4コマの授業の後、中学3年生が芸術芸能鑑賞会で劇団四季の「オペラ座の怪人」を見に出かけた。午後には教職員対象の「AED講習会」がある。その前に私は教科長を部屋に呼んで「ICT教育の新たなステップ」へと「存念」を述べ指示を出した。教員評価とICT教育技量をリンクさせる。 



そして理事長として今日の大きな業務は「フィリピンのパーペチュアル・ヘルプ大学との連携覚書の調印式」である。昨日の段階でほぼ準備が整っているが、今朝ほど最後の確認をした。卓上に置く「両国国旗」の設置を忘れないように指示したのだが、これには後刻アタフタとしたがバーチャル映像で行くことが決まった。まず間に入ってくれたD氏を11時に私の執務室に迎えた。このお方は大学の日本代表であり、今日は副代表と共に千葉からお越しいただいた。日本企業や海外での勤務経験も多く、何と、何と本校の卒業生であるということが分かり、今日にいたる道筋を付けて戴いた恩人である。その後旅行エージェントであるHISとの打ち合わせがあり、その後昼食なのだが、これは常務理事と高校校長にお願いした。
 




フィリピンとのオンライン「ZOOM」による調印式だから何かテレビドラマを見ているような感覚である。15時に始まった調印式は冒頭「National Anthem」として国歌の演奏が流れた。そして大学側の総長が「ウエルカム・スピーチ」をして頂き、これを受けて私の「インスピレーショナル・スピーチ」となった。勿論フリッピン側のコーディネーターが居られるし、当方も優秀な英語科の教員が2名出席しており、日本語から英語への通訳は問題ないのだが、私としては先方も英語を使ってくるだろうから契約相手の当方が日本語で通訳を介するというのも「如何なものか?」と思い、英文の挨拶文を昨日の段階で国際コースのT先生に作成して貰った。ケンブリッジ大学からCELTAの資格を取得した第一級の英語の使い手であり、当然、作られた英文は格調高くて素晴らしいが「如何にも固い感じ」で、昔の武士の使う言葉みたいであり、即興で私はアメリカン英語を入れて口語体で話したりしたのである。座の雰囲気を和らげる為である。これが「大ヒット」となり爆笑は出るわなどで良い雰囲気の調印式になったと思う。 


2時から始まった会談は3時前には先方トップと「バーチャルサイン」に至り、無事に調印式は終わった。その後記念撮影があって15時40分にクロージングリマークスがあって通信回路を遮断した。この間2時間弱、初めてのオンライン調印式を経験し、少し疲れたが、私は何か又自信みたいなものが身体にみなぎってきた。新しいことは面白くて良い。同席していた本校の人々も今後の参考になったのではないか。伊達に歳を取っていない。今日は「昔の杵柄を発揮」した感じで実に気分が良い。まだ老けるには早い。