日本における高校野球は、「公益財団法人日本高等学校野球連盟」が主催する野球大会のことで、日本の中等教育学校後期課程及び高等学校の生徒、高等専門学校の第1学年から第3学年の学生が選手として参加出来る。特に毎年、兵庫県西宮市の「阪神甲子園球場」で行われる2つの全国的な男子硬式野球大会(春季の選抜、夏季の選手権)は「甲子園大会」あるいは単に「甲子園」と呼ばれているくらい有名で全国の野球少年にとっては「甲子園に出たい、出る」を合言葉に頑張っている。今年も夏の甲子園の時期の到来だ。7月9日京セラドームで行われた「大阪大会の開会式」は3年振りで何と本校の主将の田中選手が「選手宣誓」の栄誉にあずかった。「ナニワの地を最高の夏にします!」と素晴らしい中味ある宣誓で多くのメディアに掲載された。この事を知らせる、数本の電話が私宛にあり、正直少し照れたが、嬉しかった。
一回戦が17日に住之江球場にてあり、私は応援に出掛けた。先発の投手が完投し、11対4で8回コールド勝ちを収めた。まずは一勝である。私は遠山監督にお声をかけ激励した。中々雰囲気が良く、これだと勝ち進みそうでオーナーとしては嬉しい話だ。遠山さんは未完の大器を一から育て上げる手法で契約後3年目の夏になった。私は監督に焦らず、じっくりと教えてやって欲しいと述べ、今後とも遠山監督を応援する。彼が望むものは経営資源を投入する積りだ。高校野球は他のクラブと少し異なり、独特の雰囲気がある世界でプロから転職して貰った遠山さんを最後まで応援する義務は招聘したものとして当然だ。高給を捨て、華やかな世界から本校の入試広報部所属で、硬式野球部に身を投じてくれた遠山さんは「男」であり、今や立派な高校教育の一翼を担ってくれている「遠山先生」である。
今日はご来客が多く、まず東京の国学院高校から二人の先生が視察に見えられた。間に立ったお方は本校同窓会会長で「湯島天神」の押見宮司だ。湯島天満宮はあの名曲「湯島の白梅」で知られている東大近くにある、有名な東京でも群を抜くお宮の一つである。その神社の宮司自らご案内するのだから私どももそれなりの形でお迎えした。新校舎建設の構想があり、特に「ICT教育」について色々とご質問がある様子で私はY高校教頭を指名し対応申し上げるように段取りした。今日と明日の二日間、視察をされる。まず最初、私の方から掻い摘んで「浪速改革」の本質部分をお話した。来客の方々には徹底してお世話をするのが本校のやり方である。
その後顧問弁護士の先生が見えられ、「様々な」と言っても実際は多くは無いのだが、懸案の事項等についてお話した。学校と言うところは「法的基準の場所」であり、世間ではご存知ないかも知れないが、最後は「法的決着」の場所であり、「まあまあ、なあなあ」で済ませられるところではない。従って「学校を取り巻く法的根拠は極めて多く」、それを「遵守しているか、どうか」で動きが変わってくるが、最後はトップたる理事長が判断することである。管理職やまして一般教員が法的決着に関与できる世界ではない。