21日から始まった高校1年生の伊勢修養学舎に替わる「伊勢参り」は昨日の夕刻5時過ぎに無事に第5班が帰着し、総勢880人を超える集団活動は終わった。私は一安心した。夕刻帰着するバスを「東征門」で迎え、通しで付き添い頑張ってくれた学年主任を笑顔で迎えた。果たして来年は何名を連れて行くことになるのか。私は15年間校長として一班当たり2泊三日の予定をこなしてきただけに通しの高校校長、学年主任、神道科の主任教諭、神道科の教諭の「無事に連れて行き、無事に連れて帰る」頑張りは良く理解できる。評価したいと思う。
高校の伊勢が昨日で終わったが今日は中学の1年生が一泊の予定で伊勢に向かった。これは伊勢参りも兼ねているが学習合宿でもあり、「道徳教育や神道教育」などのカリキュラムが入っている。斯界では大変な岳斗であらせられる皇學館大學のW教授の講義なども入っている。総勢133人の生徒に中学校長以下教員が10名付き添っての初めての外部宿泊合宿だから生徒にとっては思い出深いものになるだろう。かなり密度の濃い林間学校と言える。
20日の終業式を終えた翌日から始まった高校、中学の特別講習はまず高校は終了し中学2年と3年は30日まで継続である。高校は70分講習、午前中に3コマ、中学は60分4コマを行ってくれた。授業は50分だがこの時期は敢えて長い時間を設けて大学並みに「訓練する」のである。学校は今日27日から「局面」が変わる。まず高校のトップクラスは京都の河原町にある「お宿 いしちょう」において6泊7日の受験対策だ。現地集合で行い、英国数社理の基本5科目を駿台と河合塾の模試を並行しながら総勢15名の教員が入れ替わり立ち替わり指導を行う。私が今から13年前に始めた「真夏の特訓」である。飯田校長が開講式に間に合うように京都に向かった。
高校2年生は本校の施設である「千早赤阪村の多聞尚学館」で4泊5日の学習合宿である。コロナで長い間ご無沙汰していたが何時までも待っておれず今年から再開した。私は出発するバスに乗り込み生徒に檄を飛ばした。「努力し、目指す大学に挑戦せよ!」と。高校2年生はまだ時間があると思って顔に緊張感がない。高校3年と2年生では顔つきが全く異なるのである。「鉄は熱い内に打て!」は金言である。
まだまだ特別な企画は続く。「浪速グローバルアカデミー2022」と銘打った英語特訓は8月1日から5日までアメリカの大学院生などを招いて行う、日本語厳禁、英語のみと言う特別企画は生徒の意識変革を期待するものである。総勢70名の参加と言うから勢いはある。一方ではインターハイや全中を控え、多くのスポーツ生徒は顔を真っ黒に焼きながら汗にまみれて青春の血潮をぶつけている。「それぞれの生徒がやりたい事を選択し自主的に取り組む姿が観察できる夏休み」は素晴らしいと思う。