朝8時過ぎに事務室のKさんの運転する学校車で京都に赴いた。行く先は河原町にある「お宿 いしちょう」と言う旅館だ。知らなかったがここは幕末の英傑木戸孝允こと桂小五郎の旧居跡にある格式高い旅館であった。女将の出迎えとご案内を得て宿の部屋、食堂、お風呂など見て回った。コロナ対策も万全であった。このように夏の間は修学旅行で京都に来る学校も無いから良い宿泊場所が取れる。広い館内本校生徒のみだから安心であり、高校3年生の中で偏差値の高い大学を目指している生徒が毎日「受験講座」と闘っている。教員も入れ替わり京都入りして指導をしてくれており、校長は既に初日の開講式に来て生徒を激励してくれた。理事長・学院長としてはもうスキップしても良いかなと思うのだが、元々私が創始した企画であり、又コロナ禍の中でもあり、焼き立てパンを山ほど持って差し入れに出掛けることにし、生徒に「努力」の檄を飛ばした。
生徒は笑顔で頑張ってくれており、旅館側も大変良く対応してくれていた。女将からは「生徒の態度が素晴らしい」の連発でお褒めを頂き気を良くした。今のところ、コロナの疑いのある生徒もおらず、私は安心し特に食事には8月2日までの長丁場だから工夫してやって欲しいとお願いしてトンボ帰りで大阪に戻り、直接住之江球場で行われている第67回全国軟式野球選手権大阪大会に勝ち進んでいるチームの応援に向かった。1回戦、2回戦と勝ち進み、今日は強豪大商大高校と3回戦であった。着いたのは6回裏の後攻である本校の攻撃場面であった。残念ながら1対2で敗れはしたが良い試合をしてくれた。明日朝監督が正式報告に来てくれると言う。硬式と軟式の試合が終わり、今後は指導層の人事の検討に入らねばならない。それはチームオーナーである私の責任である。
その後学校へ急いで戻った。来年度入試のオープンキャンパスが今日と明日の二日間行われており、初めての企画だ。猛暑の中であるが入試広報部以下関係教員は頑張ってくれており高校の授業を垣間見て貰うのである。いわば「授業体験」であり、英語、国語、数学、理科、社会、音楽、情報、体育、に分けて行う。一日の流れは1部とⅡ部に分かれなるべく多くの受験生に体験して欲しいと午前中に2回、今日と明日だから参加生徒数も膨れ上がった。本校の幅の広さを感じて貰う取り組みであり、このようにスペース制限一杯の受験生が来てくれ嬉しい限りである。
このような本校の努力と誠意は必ず受験生に通じる。昼食は本校自慢の天空レストランで「鶏マヨ丼」と「カレーライス」の選択だったが、コロナの事も考えて浪速ベーカリーブルのパンをお一人3個のお土産にすることにしたそうだ。私はケチらず、お一人5個にすべきと変更させた。「こんなに頂いて良いのでしょうか」との声もあったという。現在パンの入れ物は10個入りであるが入試応報部専用の5個入りの箱を製作したらどうかともアドバイスした。本校の焼き立てパンは本当に評判が良くて昨日も赤井英和さんや串カツだるまの上山会長さんからお土産にねだられたくらいである。