梅雨も明けて本格的な夏の到来だ。それにしても暑すぎる。しかしどちらかと言うと、私は寒さより暑さの方が好ましい。何時もこの時期の生徒の姿を見るのも楽しみの一つだ。古典、万葉集から持統天皇の御製「春過ぎて 夏きたるらし 白妙の 衣ほしたり 天の香具山」から今日も話した。本日は7月1日、「一斉参拝」の日であった。3年振りに生徒を神社前に集合させてもらった。まだ全員とはいかないのでクラス代表に限った。それでも66クラスもあるからそれに自治会や生徒会の役員の生徒を入れて学院神社の前に代表生徒が揃い、「白妙の制服のシャツ」が目に眩しい。今年の後半くらいには全校生徒2650人が内揃った光景が目に入ってくるだろう。それを楽しみに待ちたいと思う。
参拝の後は「学院長講話」である。今年になってからは創立当時の100年前の話を入れる事にしている。殆どの生徒は教室でモニターによる視聴だから顔が私には見えないが目の前の生徒ではこのような話に生徒は興味を有する。今日は初代校長の大里猪熊先生の事を話した。初代校長、大里猪熊先生は大正13年5月30日から昭和6年1月28日まで奉職された。素晴らしい校長先生であったとどの資料にも書いており、私は生徒達に語りかけるように生徒と大里校長のエピソードなどを交えて話した。背筋を真っすぐに伸ばし、生徒達は私の話に夢中になって聞いているのが良く分かる。そしてクライマックスとして「100周年記念バッジ」の趣旨とデザインなどを映像を使って説明し、代表生徒に手渡した。その数2654個となり、会場の生徒からは歓声と共に大きな拍手を貰った。
明日からは1学期の期末試験が始まる。学校では一般に学期ごとに中間考査・中間試験・中間テストと期末考査・期末試験・期末テストと言い方は様々であるが本校も同じである。特に3学期の最終学期は、期末考査を兼ねて学年末考査・学年末試験・学年末テストが実施される場合が多い。1960年代から1970年代にかけて、「定期考査の撤廃要求を掲げる学園紛争」も見られたが、生徒の学力定着の評価の為には必要であり、そのような意見を言う人は学校の事を知らない人々だ。「学校は学びの場」であり、定期的にどれくらいの学力が伸長したか確認評価することは絶対的に必要である。第一に大学進学では真っ先に学力を問われるではないか。教職員団体の声が大きかった時代、東京都立の某高等学校で1969年に中間・期末の定期考査が廃止され、代わりに自主ゼミ制度が導入されたが、直ぐに学力が低下し、大学受験に不向きであるとして受験生からは敬遠されるようになった有名な話がある。
本校では更に「朝テスト」や「実力考査、実力試験」「模擬試験」等々生徒の為には学力検定試験は前向きに実施している。この定期試験が終われば1学期はほぼ最終段階となり、7月20日の終業式に向かう。そして翌日の21日からは「伊勢修養学舎」に替わる「伊勢神宮参拝(お伊勢参り)」の重要行事が高校1年生、中学1年生を待っている。そして夏は部活動の季節到来となる。夏は昔から暑いものと決まっており、暑いが何か心をウキウキさせる。
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