我々、日本人は今ほど「平和であることの有難み」を感じる時は過去、無かったように思う。2001年9月11日アメリカでの同時多発テロが起き、私がニューヨーク勤務の時代に幾度となく訪れた世界ワールドトレードセンターのツインビルが瞬時に崩れて行く様を衝撃をもってテレビ画面に食い入って見た。あの日以来世界は変ったと思う。そして20年経って今ロシアはウクライナに侵攻し多くの人々を殺傷している。これは武力による侵略である。そして今度は世界一平和な国と言われる日本で元総理が群集の目の前で凶弾に倒れられた。あの銃弾2発の音と白煙は全世界の人々が目に焼きつけた。背景にあるのは憎しみや恨み、怒りなどであり、この強烈なインパクトは人々に多大な負の影響を及ぼし未来永劫消え去ることは無いだろう。しかし「平和の有難さ」を思い知らされた我々は今後とも諦めず、平和の希求の為に小さくともコツコツと努力をする必要がある。それを生徒に教えるのも学校の役目だ。
今日は「書道家の田邊柳奨先生が登校」された。「9月21日の世界平和の祈り」としてこの日全国の護国神社と靖国神社で多くの書道家が奉納揮毫される。大阪では大阪護国神社で田邊先生が書に向かわれる。何故「書なのか?」。英国の作家であるリットンは「ペンは剣よりも強し」と述べたが確かに武力に武力では世界を変えることは出来ない。甘っちょろくて、時間はかかっても結局は「書は剣より強し」という考えを忘れてはならないと思う。国連の定める「国際平和デー9月21日」に毎年開催される「平和揮毫」はこのような趣旨から始まった。特筆すべき事項はこれに「全国の高校の書道部が参加」することである。次世代を担う若者たちが小さくても平和の希求を願いながら書をしたためることは極めて有意義であり本校は最初からこの企画に参加して来た。今年もまず本校生徒が書にし、その後田邊先生が揮毫される。今日はその打ち合わせの日であった。
又明日は私にとっても初めての経験である「海外の大学とのオンラインでの調印式」が予定されている。これも広い意味では海外の大学と日本の一私立高校との「平和友好発展の一助」にはなる。教育界に転じて20年、大概のことは経験してきたが海外の大学トップとのオンライン連携契約は全く初めての事で、今日はその準備作業が気になった。まさに「ICT時代」の到来を肌で感じるもので画面を通じてコミニュケーションを取り、調印するのである。記念写真の撮影まで「ズーム」を使って行う予定だという。今日は会場の下見をして頑張ってくれている情報企画部のT先生を激励しながら、念には念を入れて準備に抜かりの無いように申し伝えた。