2022年7月7日木曜日

ICT教育を更に高める!

 暑い七夕の日、1学期の期末試験も今日で終わった。生徒も教職員も「ほっと」している事だろう。自分の中学、高校生時代を試験の事を思い出そうにも今や具体的なことは何もない。記憶とは覚束ないものだ。ただ試験前と試験期間中は良く勉強したことだけは良く覚えている。明日から学校はスタイルが変わり、「夏本番ムード」になる。まず21日からの「お伊勢参り」を無事に済ますことが学校としては重要な事である。夏休み期間中に「NS館工事」が始まるので今、工事現場の囲い工事が本番である。残念な事は私が苦労して植樹した桜並木の桜6本を伐採することだ。確か九州の方からソメイヨシノの苗木を植えここまでに育ったが、植え替え費用などを考えれば大きな出費となるので私は覚悟した。「散ってこその桜」であり、小さな枝だけを切り取りそれを保存し新校舎竣工後に適切な場所に植える積りだ。「桜さん、5年という短い間だったが、楽しませてくれて有難う」。 

予てより事務長補佐のHさんが進めてくれていた本校のシンボルグッズである「天孫降臨焼酎」の瓶のラベルが完成した。中々バランスの取れた良いデザインである。本校の東館と中央館の境目の上部にある「ガラス絵」を取り入れた本物の本校のプライベートブランドである。この芋焼酎を来年4月30日の100周年祭に神様にお供えしその直会の品として皆さんにお持ち帰り頂くものだ。これ以上は無いプライベートブランドの「お土産」が出来る。勿論その後もお客様へのお土産として活用する積りだ。 



7月5日のアラウンド「まだまだ先頭に立つ」で、今後の「学校の更なる質的向上のポイントとしてICT教育のレベルアップ」を上げたが、その構想について考えが纏まって来た。高校教頭とICT教育推進部長が各教科長と下打ち合わせをしてくれており「嬉しい話」だ。まずICT研修会について現行の全体型ではなく、各教科主体で実施する。全体講演型の指導はもう十分に行い、インフラも整備し、平準化ができたので、各教科主任が主体となって教科指導力の向上に特化した取り組みとしてもう一段階上のものとすると宣言してくれた。あの研修会の後、未だレベルの低さに少し落胆した私であったが、少し元気が出て来た。 優秀な教員が揃っており必ずや仕上げてくれるだろう。


大体、年に一度のICT研修会と言う重要な研修会に当たった教員が自前で教材を作成し、発表するだけだ。年齢もバラバラ、経験もバラバラなどで一回限りの発表会だけで「学校としての蓄積」など全くない。今後の展望が見えて来ない。それは未だ「総論的な打ち上げ花火」にとらわれているからである。過日の研修会を私は「つぶさに参観」して「もう十分、方法を変えよう」強く思った。1学期中に教科長を集めて「私の存念」を私の言葉で伝えたいと思う。学校で最も重要で奥底にある部分はやはり「教科指導」であり。ここがぐらぐら、ちんたらしていたらそれは学校ではない。進路指導部も生徒生活指導部も重要な分掌業務であるが、その源は教科指導であり「教科長を中心とした教科内ICT教育の団結」が極めて重要である。 

学校というのは今まで同じ教科でも「あの先生、この先生」とそれぞれのやり方を認めて来た。大学を卒業してすぐの先生と30年のベテラン教員間の差は一体全体どうなっているのか?必ずしも若い先生が駄目だという訳でもなかろう。「板書」だけの昔風教員に習った生徒は今日では不運と言う事もあるかも知れない。「教師の教科指導力は最大公約数的に許容の範囲」でなければならない。ICTは教員を変え、高め、教員間のばらつきを減少して行く。ICTを学校改革の切り札にしなければならない。