2022年10月21日金曜日

プロ野球巨人ドラフト3位と「オペラ座の怪人」

 昨日夕刻、硬式野球部前監督だった池澤先生から興奮した声で私に電話があった。「先生、ジャイアンツの4位指名‥云々」というものだった。これは誤報で結局は「プロ野球界の盟主巨人の3位指名を勝ち取ったのは本校卒業生の田中千晴」である。この選手は池澤先生が「手塩にかけて」育てた選手で國學院大學に進学、そして今回の栄誉となった。右投げ右打ち、190センチの長身から繰り出される直球とカーブ、スライダー、フォークを武器として大学でスカウトから注目され始め、今回の栄冠となった。私が校長時代に入学を許可し、卒業させた生徒で在学中から良く知っていた。成績も良く、とにかく「プロ野球に行きたい志」がぶれずにふくろうスタジアムで黙々と練習に励んでいた光景を思い出す。とにかく教職員の評価が高かった。このような生徒が目的を達するのである。国学院大からも、ご両親からも池澤さんにお礼の電話があったと言う。私は正門にお祝いのバナーを立て、ご両親ともども学校に招待し全校で祝う企画を考えるように常務理事に指示した。100周年の学校にとんだ大きなプレゼントが舞い込んできた。嬉しい。この気分は格別なものがある。木村時代に初のプロ野球選手が誕生する。 


今日は大阪四季劇場にて劇団四季の「オペラ座の怪人」の観劇に行った。今年のPTA企画「社会見学会」である。PTA活動の恒例行事であり主催はPTA成人教育委員会で、例年の如く、学校からは私とPTA担当の教員3名であった。大変有名なミュージカルであり、保護者の事前人気度は高くて役員は人数制限に大変だったと聞いた。HISさんと教員の頑張りでプラチナチケットは50枚と良く取れたものだ。あらすじは、19世紀後半パリ・オペラ座の地下には人知れず音楽の才能豊かな怪人が住み着いていた。 醜く生まれついた怪人は、母親からも愛された事はなく、嫌われ迫害され続けた末に罪を犯し、オペラ座の地下に逃げ込んで、仮面をつけて孤独に暮らし続けて来たのであった。これ以上はここでは書けない。フランスの作家ガストン・ルルーの小説「オペラ座の怪人」を基にしたミュージカルで初演は1986年と言うから相当歴史がある。アンドリュー・ロイド・ウェバーが音楽を、チャールズ・ハートが作詞を、リチャード・スティルゴーが補作を担当し、ロイド・ウェバーとスティルゴーが共に脚本を著した、有名すぎるミュージカルである。 


例年なら昼食時はアルコールが少し出るのだが観劇中に「うとうと」してはならないか皆さん、ノンアルコールで乾杯だけして、直ぐに食事に入った。同じビル内にあるレストランでイタリアンのフルコースであった。社会見学会の楽しみはこのランチであり、皆さんご満足の様子であった。メニューには前菜3種盛り合わせの後ピツァが出たのだが、メニューには「王道マルゲリータ」(1人前2ピース)と書いていたのには一人ほくそ笑んだ。ピザ大好き人間としては些か不満は残るが、まぁ費用はワンドリンク付き4400円だから致し方が無い。この「慎ましいのが良い」。しかし味とボリュームには皆さん満足されていた。11時15分にレストランに集合し食事、13時に劇場に移動し13時30分には幕が開いたのである。 


オペラ座の怪人は前評判通り素晴らしかった。豪華絢爛、仕掛けに工夫を凝らし、スピードと俳優陣の演技力、そして出演者の数の多さに圧倒された。慌ただしかったがこれも「一興」でこの社会見学会も従来の大型バスで校外に出掛け、何かイベントや簡単な物つくりを行ってビールで乾杯のスタイルから今後徐々に変化していくのかも知れない。現地解散は16時15分、私からこれまた恒例のお土産を参加者にお渡しして学校に帰り着いたのが17時であった。今日の感想はやはり「キタ」は「ミナミ」と少し感じが異なる。慣れ親しんだミナミも良いが偶には北でこのような観劇とイタリアンの時を過ごすのも悪くはない。