25日は茶道部のご指導をお願いしている表千家「木村宗匠」が見えられた。私はお茶室「洗心亭」に赴きご挨拶をした。そして正式に宗匠に現在作成段階にある「100周年記念誌」へのご寄稿をお願いしご快諾頂いたのである。そして年が明けた1月頃に「多聞茶寮のお茶室 久庵」にて「100周年記念茶会」を宗匠のご一門と本校茶道部の手で行い、100年を祝いたいとお願いしたところ、こちらもご快諾頂いた。ただ大変にお忙しいお人で1月は全国各地で「初釜」があり、タイミングが難しいことが予想されるので今から時期を検討することとなった。記念行事の柱の一つとして最初の企画である。この席には「千早赤阪村の村長ご夫妻」もお招きしたいと思う。本校の現在の改革発展は千早赤阪村からお譲りいただいた旧多聞小学校を起源と私は考えており、多聞茶寮、多聞尚学館、多聞果樹園・農園等関係は深い。
来週は高校2年生の「修学旅行」がある。極めて重要な学校行事である。28日には校長主催の結団式がある。コロナ前は本校は日本でも珍しい先進的な企画を持っていた。海外多方面旅行で、ニューヨーク、ローマ、ロンドン、パリ、ベルリン、そしてストックホルムと価値観が同じ民主主義国家の首都を探索するものであったが全てをコロナが変えてしまった。やむなく日本国内で検討を進め、2年目の今年は道東、道南2グループ、長崎、宮崎、沖縄と海外語学研修のフィリッピンであり、一斉に30日と31日に分けて生徒は出発する。この為に通常の「一斉参拝」は1日に出来ないので、次に全校生徒が揃う11月7日に変更した。
この間に大切な学院神社の拝殿前に進む「石階段」に大した事は無いのだが少し不具合な個所を発見したので数日前から補修に入った。11月7日には修復なった階段を上って一斉参拝が出来る。又私は現在の「鳥居」も表面が変色して来たので元の白木が見えるように修復することを決めた。とにかく来年の4月には100周年の式典があるし、今のうちに神社周りは元の状態に復元修復しておこうと考えた。ここには既に何回も触れているが「祈願の碑」が建つ。素晴らしい御垣内と玉垣に囲まれた神聖な学院神社が100年を寿いで完成される。これは私にしか意思決定が出来ない重要な仕事である。踏み切ったのである。
検討を進めていた中央館とまだ見ぬ新しい中学校棟を繋ぐNS館の外装の色を最終的に決めた。原案は中央館と同じ「ブラウン」であったがそれを私は「ブラック」にすべきと変更した。中央館は8階建て、新中学校棟は6階建てだから3階建てのNS館は両方に挟まれその存在が「埋もれないように」強烈な色彩とすべきと思ったのである。それが「真っ黒」であった。それを今回の設計打ち合わせで「ダークブラウン」、「こげ茶色」に近い色彩とすることを決めた。車でも洋服でも、大体、何でも「黒」は特別な光を放つ色であり、学校の校舎の外観が黒と言うのもいかがなものかと考え、今後の事を考え、中間色を採用したのである。それでもNS館の外観は一際「オーラ」を放つようでその後引き続いて建設が始まる新中学校棟の外装とのコンビネーションを想像すると周囲を圧倒する、目立つ存在感の建物となるNS館を容易に想像できる。