2022年10月29日土曜日

学校は忙しいが楽しい、やりがいのある場所です!

 まぁ、学校と言う場所の「2学期は1年で最も忙しい時」だと思う。私立中高の場合、特にそうだ。学校行事だけでも学園祭、文化祭、体育大会、それに修学旅行、中学では遠足と言われる校外学習等々が9月から12月までに行われる。そこに私立学校は来年度の入学者を確保する為の入試説明会などが毎週毎週入るから、まさに「体力・気力、勝負の毎日」である。本校の教職員は本当に良く頑張ってくれており、有難い限りだ。この多忙さも業務の中味が単調ではなく、次から次へと局面が変わるから、逆に言えば退屈しないくらい面白いし挑戦的だと思えば幾分楽になる。自分の仕事が面白く、チャレンジングであれば、多忙さは苦痛ではなくなる筈だ。とにかく「仕事の出来る人間」とは「さばきの上手い」人間だと思う。逆に言えば「さばきの達人」でなければ教員と言う仕事は務まらないのかも知れない。

今朝は久し振りにNS館の工事現場を視察した。徐々に形が具現化してきた。ほぼ工程は順調であり、1階部分のピロティが形を表し始めていた。そして2階の土間とひさし部分も形が出ていた。私が強くこだわった「軒の出」が目にはっきりと分かる。特に両サイドの軒は「比翼の鳥」みたいに羽を広げた感じの建物になるだろう。表面は軒に「縦の格子が奥行きを演出」するだろう。美しく、良い建物になると確信した。その後中学校の入試広報活動の一つである「校外教育施設」の見学会に参加する小学校6年生と保護者の出発を、私は手を振って見送った。もう小学6年生は中学校進学の為努力しているのだ。我々もこれを受けて誠意を持って対応しなければならない。これらの状況観察も私の仕事である。 





そして又局面が変わった。今日は「浪速高校の第一回目となる試説明会」があった。コロナの為に事前申し込みとしているが、教室数には余裕があり、まさに「大きいことは良いこと」を地で行けている。何と、何と申込数は昨年を大幅にオーバーしている。38教室に分散して「リモート」で各担当がメッセージを発する。登場人物は高校の飯田校長、次いでICT教育推進部長の下園先生、次いで進路指導部長の稲元先生、その後自治会生徒による「学校生活」と続き、最後は入試広報部の出口教頭となる。本校にはスーパースター先生が多くいるが今日の出番はこの先生方である。校長は私が後任の校長として任命し、これが3回目となるから来年の入学者で全学年が飯田校長の入学許可となる。後の出演者は私が採用し今日まで育て上げてきた教員である。 忙しい土曜日であったが疲れは感じない。


それにしても本日の入試説明会の出来上がりはほぼ「パーフェクト」だと思った。部屋のテレビでじっくりと見たがどの場面も最高であった。「良くぞ、ここまで来たものだ!」と実に感慨深い。今日は土曜日だが殆ど全ての教職員が仕事をしてくれている。合間を縫って昨日結団式を終えた高校2年の修学旅行総合責任者のI学年主任を部屋に呼び激励した。入試説明会の中味が大変良かったので私は安心しゆったりとした気持ちで、明日からの九州方面の視察に出掛けられる。今回は今まで行ったことの無い大分県を旅程に入れた。海外が駄目なので、国内で生徒の為になる所、学習になる場所を探し、より充実させる必要がある。今回私が選んだ場所は豊後高田市の「昭和の町」である。昭和生まれの私は最近何故か「昭和時代」が気になる。日本と言う国は先の大戦から敗れて、ゼロから出発し80年近くで今日の日本になった。長い64年の昭和時代、30年の平成時代、そして令和はまだ4年、生徒に祖父母やご両親の生きた「昭和と言う時代を何とか今の高校生に伝えたい」と考えこの場所を選んだのである。良ければ次回から旅程に入れる積りだ。