2022年10月8日土曜日

浪速高校も体育祭に衣替え!?

 3連休の初日であるが幸いお天気は持ってくれた。太陽の光が幾分少なく肌寒い感じだったが熱気ある生徒には丁度良かったのではないか。今日は「第15回浪速中学校体育大会」の日であった。プログラムも完璧に出来ており、浪速中学校の教員のレベルの高さを示している。昨年は「高天原スポーツキャンパス」にある「乾坤一擲ドリームフィールド(Kフィールド)」の竣功を祝ってそちらでやったが今年は保護者のアクセス等を考え校内のグランドだ。ただコロナの事を考え、ご家族お一人様に限らせて頂いた。昨日は夕方まで雨であったが中学教員や校務員さんの手でテントなどが張られ準備万端、整った体育祭となった。本校の体育祭は「ハイブリッド型」でご参加出来なかった保護者には「ユーチューブ」によるオンラインの実況生中継を行っており、この「ライブ配信」も既に何回も経験済みで、今日も非常に上手く行った。競技開始前には既に多くのアクセス数があって関心の高さを示していた。 







後何時も感じるのは「中学教員の連携プレーの良さ」であり、持ち場、持ち場でそれぞれの先生が「生徒ファースト」の精神で進めているのを見ると私は何時も幸せを感じる。私が意識して高校から中学に移って貰った女性のM先生はかって高校のみの男子校での勤務経験しかなかったが本校に来て6年目、今や専任教諭として「押しも、押されもせぬ」立派な教師に育ちつつある。この先生が私に「中学生の熱気には本当に圧倒されます。中学は初めてですが、大いに勉強になっています」と言って呉れた。この言葉を聞くだけで私は良い気分になれる。このM先生、もっともっと伸びることは間違いない。将来を大いに期待致したい。新しい所での経験は人間を大きく成長させてくれるものだ。狭い経験しかないと案外とその分野でも成長は遅れるものだ。場所を変って元を見れば見えなかった部分が見えてくる。それが人間としての成長ではないか。 






一方、高校の方はコロナの影響で3年間、この種の行事は皆無であり本当に気が滅入る。生徒に申し訳ないが学校として進めるには無理があった。今コロナは収束に向かっている感じだがこれとて先行きは分からない。先行きの展望が見えないことほど辛いことはないが、私はこのアラウンドでも何回も書いてきたように「ニューノーマル」と言うか「新しい形」に移行すべき時が来たのかも知れない。このように思っていたところ、入試広報担当のD教頭が「入試広報活動の前半戦の総括」ペーパーを持って部屋にきてくれた。彼曰く、多くの教育相談の結果、総じて本校の評価は高いが、今一つ不足しているものは「浪速高校には体育大会がない」という事であった。この話を聞いた時に私は胸につかえていたものが「ストン」と落ちて来るものを感じた。

 今まで何十年に亘って行い、それなりに歴史を刻んだ「陸上競技大会」であるが、これを発展的に解消し、「体育大会(祭)」に衣替えすることを決めた。名前は体育大会でも体育祭でも、どちらでも良い。創立100年目の来年度には「第1回浪速高等学校体育祭」を実施するのである。その為には天候に左右されない「全天候型の場所」が必要である。候補先は二つ、「京セラドーム」か「大阪城ホール」を使う方向だ。早速昨日拡大管理職会議を持って意思統一を図り、高校校長に具体的検討に入るように指示した。陸上競技大会のエッセンスを入れながら、又「お祭り的要素」も加味した新しい形である「浪速高校体育祭」の準備に高校の先生方は良いアイデアを出してくれるだろう。原案には無かったがこれで又100周年記念企画が一つ増えたことになる。面白くなってきた。