2023年10月16日月曜日

高岡法科大学首席卒業

 「高岡法科大学」は、富山県高岡市に本部を置く私立大学である。1959年学校法人が創立され高岡第一高等学校を原点として、1989年大学が設置された。北信越地方で法学部を設置した最初の私立大学であり、法学部のみの単科大学だ。教育理念は「人間基礎力」(思いやりのある人間と正義感・倫理観に基づいた判断力)を愛情教育によって導く「全人教育」を基本とするとある。大学設置の目的は教育基本法及び学校教育法に基づき、学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究しその成果を広く社会に提供することにより社会の発展に寄与できる創造性と実践力に富む豊かな人間性を兼ね備えた人材を育成するとあった。この大学の学長先生から私宛に大学の学報「葦附」とお手紙が届いた。 


内容は本校卒業生の佐藤隆一さんが何と「首席で卒業」したのでその通知であり、学長先生のお手紙は「本学へのさらなるご理解を深めていただければ幸甚に存じます」で締められていた。私は自分の手で送り出した佐藤さんがこのような人生にとって大切な時を立派な大学で過ごし、本人の努力が高く評価されたことに深い喜びを感じた。民間企業に就職するそうだが、彼はこの先の人生の荒波も乗り切っていくだろう。この大学は前述したように法学部法学科のみの単科大学で募集定員は100人である。「目的意識を有した学生が地方でじっくりと勉強」した結果がこのような成果に結びついている。やりたいこと、学びたいことは大阪や東京でなくても可能である。私は先週の14日土曜日に実施した大学推薦入学内定式に関してアラウンドには少し厳しく書いたが、若者には大きな志を持って故郷を離れた地方大学にも目を向けるべきと思う自分の考えに意を強くした。 



高岡法科大学

学長 石崎 誠也 様

謹啓 秋晴の候、貴学におかれましては、ますますご隆盛のこととお喜び申し上げます。平素より、本学に対し格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

このたびは、ご懇篤にも学報「葦附」第95号をご送付いただき誠にありがとうございます。突然の朗報に感動し、早速学校長、担任教諭に共有させて頂きました。

佐藤龍一さんは、在学中から自治会会長や自治会運動部長を務め、インターアクト部に所属するなど人のために行動できる優しい人柄の持ち主でした。また、学業面でも国語を中心に良い成績を残し、英検や漢検なども積極的に取得するような人物でした。学報「葦附」を拝見し、貴学に進学後も勉学に努め、総代を務めたことを知り大変喜んでおります。佐藤龍一さんがこのように成長できたのも、貴学の教育理念である「全人教育」のもと、懇切丁寧にご指導いただいた賜物と存じます。

現在本校は中高併せて2900名に上る大阪府でも代表する生徒数を誇る学校に成長することが出来ました。今回の喜びを更なる励みとし、今後とも社会に貢献できうる人材を貴校に進学させることが出来るよう教育活動に励んで参りたいと思います。この度は朗報を頂き誠にありがとうござました。                          

                                  謹白 

令和5年9月吉日

                          学校法人浪速学院

                 理事長・学院長 木村 智彦