2023年10月6日金曜日

急増するインターナショナルスクール!

 NHKの「かんさい熱視線」は、関西の“いま”を掘り下げる報道番組であるが、 事件・災害・経済・芸能からスポーツまで、社会の最前線を徹底取材した番組で私は好きな番組だ。特に興味ある内容は録画をして後日見ることにしている。毎週金曜日の放送で、今朝のNHKは「急増!?インターナショナルスクール 〜日本の教育になにが〜」と予告され、仕事柄このタイトルに惹かれる。NHKは以下のような文言で言う!

“いまインターナショナルスクールが「開校ラッシュ」を迎えており、児童の9割が日本人の学校もあり、公立学校から転入する子供も少なくない、インター増加の背景を追うとセンセーショナルに今朝も予告していた。NHKのネットでは8月、大阪・生野区に誕生したインターナショナルスクール。入学した子供の9割は日本人だ。実は近年、全国的に“インター”が開校ラッシュで、日本人の入学希望者も増加。公立学校から転入する子供も少なくない。背景には、わが子を世界で活躍する人材に育てたいという欲求の高まり、そして日本の教育に対する不安があった。開校を進めるインターの狙いや保護者の思いを取材、日本の公教育について考える。“ 



確かに今学校に求められているのは単に偏差値の高い大学への進学数を誇るだけではなくて、「グ-ンとウイング、幅の広い学校であるべき」というのが私の主張だ。東大や京大へ進学させる数を競うだけではなくて、分野を広げて人材を育成する。その為に今までも具体的に狙いを定めて学校作りに活かしてきた。勉強は出来た方が良いのは当たり前で、異論はない。しかし英国数社会理科の科目で100点をとっても国際社会で通用する日本の子どもになれるとは必ずしも言えない。スポーツで生きる、芸術分野で生きる、環境問題に取り組みたい、宇宙に興味がある等々の子どもたちを育成するには今の教育課程では限界があるし、第一指導する教師の手配の問題もある。その隙間にNHK熱視線の主題である「街のインターナショナルスクールの急増」があるのかも知れない。

私は今でも2019年4月11日の職員会議で「浪速国際コース」の設立をネーミングと共に発表した。あれから5年で国際化は大きく進んだ。校長と英語科の教員の成果である。本校は単に英語の使える子どもたちを育成するだけではない。それだけでは国際人とはなり得ないのも事実で大きな学校と言う枠組みの中で「日本語」を学び、「日本の歴史」を知り、国際関係を学ぶ「世界史」等をからめての様々な分野の基礎知識も絶対に必要であり、それを柔軟に対応すべく進めてきた。これが容易に出来ないのは公立学校の限界ではないだろうか?だから、インターには公立からの転身が多いと言う。その分私立学校は柔軟であり、府内でも国際コース的な課程を編成して育成している学校は多い。本校もその内の一つである。今年遂に浪速国際コースの初めての卒業生が何と7人も直接海外の大学に進学し、既に渡航した。それらの国々はアメリカ1、マレーシア3、台湾3で内一人の生徒は給付奨学金を受ける。

 

何と、何と高校国際コースは短期留学を希望し既に準備に入っている生徒は8人で国はカナダに5人、フィリッピン1人、アメリカ1人、オーストラリア1人である。2年目は先輩に続いて頑張っている。留学する国も拡がってきた。私は過日、フィリッピンのパーペチュアルヘルプ大学に留学する生徒を部屋に呼び、激励した。既に渡航し12月一杯までマニラで生活し、国際とはどういうことなのかを学んでくるだろう。そして進学する大学は海外だ。大河ドラマ「どうする家康」ではないが、「どうする浪速中学校!」。新校舎が立ち、昨日「学則変更」が認められた。遂に「入学金と授業料を上げさせて頂く事が出来る」。このタイミングで中学校も教育の中味を又新しくして行かねばならない。それは「浪速中学校国際コース」の設置である。そしてこれは高校の国際コースとリンクさせよ!私は高校、中学の教頭に具体的な検討を進めるように指示した。