2024年3月12日火曜日

「利晶の杜」と情報誌のインタビューを受ける

 本校は大和川以北の大阪市南端に位置する住吉区にある私立学校である。案外と「学校の立地場所」は重要な要素で、まず生徒の自宅から通学し易い場所、次に高校生ともなれば、「上り列車」で登校したいと思うのは思春期にある若者として自然な流れかも知れない。下り列車は案外と寂しく感じるのは理解出来る。このように考えれば「本校は極めて好立地の場所」にある。背中には有名な堺市が控えており、大阪市と堺市に挟まれた場所であり、大阪市にある学校だ。背中の堺が素晴らしい。私は堺が好きである。堺には仁徳天皇陵古墳をはじめとする百舌鳥古墳群のほか、由緒ある神社仏閣や、歴史的なまちなみ、先人ゆかりの地、伝統産業など長い歴史の中で継承されてきた数多くの歴史文化資源がある。堺から通ってくる生徒は断然多い。 


この堺に「利晶の杜」という施設がある。堺ゆかりの二人の人物、千利休と与謝野晶子をテーマに、これら堺の特色ある歴史文化を広く発信する文化観光施設として平成27320日にオープンした。ここでは、千利休と安土桃山時代の堺を知る事が出来る「お茶の世界」を垣間見ることが出来る。私みたいにお茶好きな人間には垂涎のスポットである。ここには「表千家、裏千家、武者小路千家」の3千家による「西江軒、風露軒、得知軒」という8×3間のお茶室があり、昨日本校茶道部はぶち抜き24畳の大広間で生徒保護者を招いて「おもてなし茶会」を催してくれた。私と高校校長もお呼ばれで一服ご馳走に伺った。部員数は今や50人と膨れあがり、応援して来た私としても嬉しい日となった。神社神道の学校に学ぶ生徒ゆえにお茶の世界を知って欲しいから創部したが表千家のご指導で素晴らしい茶道部となったと思う。 



今日の私の仕事は「インタビュー」を受ける事であった。来年度の入試広報活動として来年度の抱負を語らねばならない。例年の事であるが開校100年を見事に迎え、多くの事績を残すことが出来た。現在100周年誌の正史とも言うべき大作を後世の人々に伝えるべく総務部が頑張ってくれている。令和5年度は後世記念すべき具体的な数値を残したと思う。入学者は高校900人、中学148人と新記録となり、今最終局面にあるが大学進学実績も国公立、関関同立、産近甲龍共に新記録となる見込みだ。 


しかし今思うは「回顧談」に浸っているだけでは駄目であり、今後は100年は「単なる通過点」と捉え、過去100年は一旦押し入れに納め、令和6年度は次の100年に向かっての「改革第2ステージ元年」として取り組んでいくとインタビュアーの人に述べた。令和6年度の期首の生徒数は3050人前後となる予想であり、有難い「浪速人気」の勢いを背中に負いながら、大和川を挟んで大阪市と堺市にまたがる私立高校、中学校として、まず謙虚に、そして何があっても「まず生徒第一に」を合言葉に次の3点を重点に今後とも邁進すると話を結んだ。

   4月、「(株)浪速教育振興(Naniwa Educational  Promotion  NEP)発足

   4月、同窓会を一般法人「浪速学院校友会」として変革し発足

   9月、「学校5日制―教職員週休変則2日制」へ移行